リビングは家族で過ごすだけでなく、お客様を迎える場所でもあります。おしゃれにリフォームをして、快適で洗練された空間をつくりましょう。
この記事では、リビングをおしゃれにリフォーム・リノベーションする方法を5つのステップに分けて解説します。具体的な事例や費用目安も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
おしゃれなリビングにリフォーム・リノベーションする簡単5ステップ
好きなものを集めるだけでは、おしゃれなLDK空間は完成しません。住まいをおしゃれかつ快適にするためにも、リフォームプランを立ててみてはいかがでしょうか。
次のステップに沿ってリフォームやリノベーションを進めると、おしゃれで魅力的なリビングルームを実現できます。
- テーマを決める
- レイアウトを決める
- 壁紙を選ぶ
- インテリアを選ぶ
- 照明を選ぶ
順に沿って紹介します。
テーマを決める
まずはテーマを決めましょう。生活感がなくスタイリッシュでシックなスタイルが好みならインダストリアル、自然素材の温かみのある雰囲気が理想ならナチュラル、ホワイトを基調としたシンプルモダンのように、大まかにテイストを決めてください。
以下のリノベーション事例写真は、モダンスタイルのデザインです。無垢フローリングとグレーカーペットを床材に使用してまとめました。また、壁面収納や造作家具に間接照明を取り付け、天井にはダウンライトでお部屋全体をすっきりと仕上げているのもポイントです。
テレビのある壁面はコンクリート打ちっぱなし風のハイグレードなクロスで、インテリアをラグジュアリーにランクアップしています。
出典:pinterest
次の施工事例は、勾配天井のあるリビングダイニングを北欧風に仕上げた内装リフォームです。面積は広い方ではありませんが、採光にこだわり、明るい色調でまとめたことで、ふんだんに自然光が入り込む爽やかで居心地のよい空間になりました。
また、居間の一角に本棚を取り付けることで、キッズスペースとしても活用できます。お子さまが小さいうちは子ども部屋代わりの場所として、大きくなってからはフリースペースやワークスペースとして利用できるでしょう。
カーテンは敢えてとりつけず、ソファの上にブルーやグリーン、ブラウンなどのさまざまなカラーのクッションを並べ、遊び心とぬくもりを表現します。
出典:pinterest
天井高が高いなら、シーリングファンをアクセントにしたリゾート風もおすすめです。中古マンションリフォームでは難しいと考えられますが、一戸建てをフルリノベーションすれば、一階天井を撤去した開放感と高級感のある間取りが可能です。
開放的な高い天井を有効活用するためにも、ロフトやハンモックを設置してもよいかもしれません。デザイン性に優れた素敵な印象の自宅が完成します。高さのある空間に機能性をプラスするためにも、ウォークインクローゼットや収納棚、押入れを設置して、室内の収納力を確保してみてはいかがでしょうか。
出典:pinterest
レイアウトを決める
インテリアは少しの変化で部屋全体のイメージが変わります。飾り棚や家具の配置・組み合わせをアレンジし、お家をトータルコーディネートしてみましょう。
イメージがつかみにくいときは、リフォーム会社に相談してください。ライフスタイルや好みの色合い、家族構成、現状の悩みなどを伝えておけば、アイデアを提案してもらえます。
壁紙を選ぶ
壁紙は部屋の大部分を占めるため、テーマにあった適切な素材や色味を選ぶことが大切です。たとえばインダストリアルならコンクリート風のモノトーン、レトロテイストやアンティーク調なら木目調やヘリンボーン超も検討できるでしょう。
また、重厚感を出すなら、漆喰やレンガ風の質感の壁紙も採用できます。素材感を大切にするなら、壁紙ではなく無垢材などの木材もおすすめです。お気に入りの見た目のものが見つからないときは、自分で塗装するのもよいかもしれません。自分好みの空間になり、満足度が高まります。
インテリアを選ぶ
壁材も重要ですが、家具も空間の雰囲気を左右する重要な要素です。既存の家具に統一感がない場合は、いくつか購入してテーマに合う空間に変えてみてはいかがでしょうか。
ただし、テーマに合う家具でも、狭い空間に数多く置くとくつろげません。空間を拡張できないときは、リビング収納や間仕切り壁を新設して、ものを見せないように上手に工夫しましょう。
照明を選ぶ
最後に照明器具を選びます。ダウンライトやペンダントなどの種類も重要ですが、電球の色味にも注目してください。青白い色味は清潔感があり、文字がくっきりと見えるため、子ども部屋や仕事の部屋と相性がよいです。一方、オレンジ系の色味ならリラックスでき、家族団らんの場所には理想的です。
絵画や彫刻などのアートを置く箇所には、スポットライトをあてて空間にメリハリをつけるのもよいでしょう。照明一つで空間の広がり方や印象が大きく変わります。慎重にプランニングしていきましょう。
おしゃれなリビングリフォーム・リノベーションの事例10選
おしゃれなリビングのリフォーム・リノベーション事例を紹介します。間取りや雰囲気だけでなく、家具や天井・壁材などにも注目すると、おしゃれな空間を演出するコツをつかみやすくなるでしょう。
また、マンションの実例も紹介します。フルリノベーションができなくても可能なリフォームプランも提案するので、ぜひライフスタイルやこだわりを実現する際の参考にしてください。
事例1:木×和
参照:Instagram
無垢フローリングの天然木ならではの温かみは、洋室だけでなく和室にもマッチします。広々としたリビングダイニングも素敵ですが、敢えて廊下を配置してお部屋を隣接させることで、開放感のあるスタイリッシュな住まいにグレードアップしました。
また、洋室の家具とフローリングの色調をそろえ、統一感ある印象に仕上げていることも特徴です。ナチュラルでありつつも、暮らしやすさとデザイン性にこだわったアイデアです。
事例2:ガラス窓を生かした開放感のあるリビング
参照:Instagram
居間の面積が狭い場合は、天井高を高くすることで開放的で広がりのある空間にできます。大きな窓を取り付ければ自然光が入り、採光性もアップします。
間仕切り壁としてガラスを採用すれば、圧迫感がありません。リビングとダイニングを分けたい方にもおすすめの施工例です。
事例3:吹き抜けで開放感を
参照:Instagram
重厚感あるレンガは空間を暗くするデメリットがありますが、吹き抜けをつくり、窓を豊富に設置することで、明るい空間に仕上げています。クロスをホワイトにすれば、空間全体が明るくなります。
梁をむき出しにしたインダストリアル風の見た目ですが、アイアンやコンクリート打ちっぱなしではなくダークブラウンの無垢材のため、どちらかというと生活感のある雰囲気の内装です。高級感よりは居心地やぬくもりを重視する方にもおすすめです。
事例4:光を楽しむ
参照:Instagram
間仕切り壁をすべて抜け感のある引き戸にすることで、空間を区切りつつも、開放感も演出しています。窓から入る自然光が奥まった部屋まで届く、明るい魅力的なリビングルームです。
ソファとカーペットの色味をグレーカラーの濃淡でトータルコーディネートし、シックでシンプルモダンな印象に仕上げています。壁面収納を多用し、生活感がないのもポイントです。
事例5:北欧風リビング
参照:Instagram
アイボリーを基調とした北欧風のリビングです。ブラウンのチェアーがアクセントになり、空間に清潔感と居心地のよさをプラスしています。
観葉植物やドライフラワーのレイアウトにより、部屋がラグジュアリーかつナチュラルな魅力的な空間へと変化します。また、グリーンの色味が住宅全体にメリハリを与え、単調なイメージを回避している点もポイントです。
事例6:敢えて区切らない
参照:Instagram
窓際にキッチンカウンターを置き、LDKを敢えて区切らず広々とした居室の施工事例です。床材は木目がくっきりとわかる印象的な無垢フローリング、小上がりの壁面には収納力に優れたリビング収納を設置しています。
照明器具は敢えてダウンライトのみで、一体感を演出しています。家族と過ごす空間にこだわりたい方向けのリフォーム内容です。
事例7:楽しいが詰まったリビング
参照:Instagram
ロフト部分に設置されたブランコやバイク、時計などがかわいい、遊び心にあふれたインテリアです。ロフトの下にソファを置くことで、秘密基地のような楽しいリラックスできる空間に仕上げています。
天井が低いため暗くなりがちですが、小窓を設置して、明るさと風通しにも配慮しています。ぜひ参考にして、好きなものを集めたお気に入りのフリースペースをプランニングしてみてはいかがでしょうか。
事例8:緑を意識したリビング
参照:Instagram
ダークブラウンとグリーンは好相性です。組み合わせることで、ダークブラウンの重さが上手に緩和され、爽やかなカフェ風のテイストにランクアップします。
観葉植物の小鉢を並べるだけでなく、天井や壁からも吊るすことでグリーンあふれる快適空間が仕上がります。ダークグリーンの個性的なランプシェードがしっくりと馴染み、おしゃれな雰囲気を高めているのも素敵ポイントです。
事例9:高さを加えて空間にメリハリを
参照:Instagram
リビングルームの一角に和室をつくるケースは多いですが、小上がりにして高さを出すと、空間にメリハリが生まれます。段差の部分を引き出しにすれば、収納スペースが増えて細々としたものも整理できます。
中央の床下に掘りごたつをつくると、膝に痛みがある人も団らんを楽しめるでしょう。また、小上がりを活かして掘りごたつとしているため、床部分のリフォームが難しいマンションにもおすすめの事例です。
事例10:クロスを生かしたナチュラルなリビング
参照:Instagram
真っ白いクロスに個性的なデザインのフローリングを組み合わせた、ナチュラルなリビングです。ソファやクッションに印象的な色合いのブルーを使い、上品さを演出しました。
キッチンカウンターと同じデザインの飾り棚は、下部には扉をつけて収納力を増やしています。ウォークインクローゼットほどの収納量はありませんが、横幅があるため、本棚や書類庫などのさまざまな用途で使用できます。
リビングリフォーム・リノベーションにかかる費用は?【一戸建て・マンション】
リビングダイニングの内装リフォーム費用は、50万円~150万円が一般的です。しかし、工事内容や使用する素材、リフォーム会社によって費用相場は異なります。おおよその目安は、以下をご覧ください。
工事内容 | 費用相場 |
壁・天井のクロスの張り替え | 4万円~25万円 |
フローリングの張り替え | 10万円~35万円 |
壁面収納(造作家具) | 10万円~70万円 |
間接照明の設置 | 10万円~70万円 |
間仕切り壁の撤去 | 20万円~80万円 |
床暖房工事 | 65万円~120万円 |
フルリフォーム | 70万円~200万円 |
LDKが広いとリフォーム費用も高額になります。まずは施工会社にご相談ください。詳しい内訳については次の記事で紹介しています。ぜひ参考にして、予算を立ててください。
リビングリフォーム・リノベーションの注意点【一戸建て・マンション】
満足度の高いリフォーム・リノベーションを実現するためにも、リフォーム後の暮らし方やインテリアをしっかりとイメージしておくことが大切です。リフォーム会社に施工事例の写真を見せてもらうことで、イメージを具体的に把握しておきましょう。
また、一戸建てとマンションでは、リフォーム時の注意点も異なります。それぞれの注意すべきポイントについて見ていきましょう。
一戸建てのリビングリフォーム・リノベーションの注意点
リフォームプランを立てる前に、住まいの構造を確認しておきましょう。天井や床材を取り外せるか、間取りを変える大規模なフルリノベーションが可能か調べておきます。また、間取りを変える場合は、生活動線や家事動線についても配慮しましょう。朝の準備や洗濯に時間がかかるようになると、
また、内装を変えるだけでなく、住宅の機能性を高めることも大切です。耐震性能や断熱性能などに問題がある場合は、リフォーム・リノベーションの際に性能向上のための工事も実施しましょう。
なお、耐震リフォームや断熱リフォームは、補助金制度の対象となることがあります。施工会社や自治体にもご相談ください。
マンションのリビングリフォーム・リノベーションの注意点
マンションリフォームは、実施可能な範囲が限られています。業者に計画を立ててもらってから、リフォーム内容や施工箇所が妥当か、管理会社にご連絡ください。管理会社がマンションの規程とは異なる主張をする場合は、リフォーム会社も交えて話し合いましょう。
また、工事を実施するときは、周囲の居室にも工事期間について説明しましょう。音だけでなく振動が響くこともあるため、丁寧に説明して理解を求めてください。
おしゃれなリビングを叶えるアイデア
どのような住まいを「おしゃれ」と感じるかは、人によってさまざまです。しかし、次のポイントを満たしているリビングなら、多くの人にとって「おしゃれ」と感じられる空間になるでしょう。
- すっきりとしている
- 統一感がある
- アクセントがある
細々としたものや飾りで全体的にごちゃごちゃとしたリビングダイニングは、おしゃれとはいえません。壁面収納や造作家具などを使って、お部屋の収納力を高め、すっきりとした見た目にまとめましょう。
リビングルームの一角にワークスペースや子どもの遊び場所を設ける場合は、間仕切り壁などを設置して、見えないように工夫するのも良いでしょう。
また、統一感のある印象に仕上げることも大切です。インダストリアルやシック、シンプルモダン、和モダンのようにテーマを決めると自然とインテリアが決まります。
たとえば、ナチュラルをテーマに内装リフォームするなら、床は天然木材の無垢フローリングや木目調の合板フローリング、キッチンカウンターはグレー系よりはホワイトやブラウンの色合いがおすすめです。また、内装や収納棚、飾り棚も高級感があるものよりは、素材感を活かした無垢材などの自然素材でできたものを採用しましょう。
あえて外した色味や季節のインテリアを組み合わせて、アクセントをつくるのもおしゃれです。たとえばモノトーンで統一した空間に、一面だけブルーカラーの壁紙を使ったり、ラグジュアリーでハイグレードの空間に、ハンモックを吊り下げて遊び心を表現したりできます。
生活感のないアイアン家具をちりばめた空間に、アンティークやタイルなどの温かみのあるテイスト・素材を組み合わせるのも素敵です。
まずは業者に相談してみよう
リビングをおしゃれにするポイントや実際の事例、注意点などを解説しました。リビングは、家庭の中心となる部屋です。安心してリフォームするためにも信頼できる業者に依頼することが大切です。
- リビングをおしゃれにして快適に暮らしたい
- どんなリフォーム方法があるかを知りたい
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