トイレリフォーム
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2023/02/14 2024/06/28

日々の暮らしの中で、自宅のトイレはなくてはならない場所です。トイレ交換は、リフォーム業者や工務店、家電量販店などさまざまな業者に依頼できます。選択肢が多いため、どの業者に依頼すれば良いのか迷っている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、おすすめの業者や選び方のポイント、トイレの人気メーカー・人気商品についてまとめています。 トイレ交換を検討している方は、工事を依頼する前にぜひチェックしてください。

この記事を監修したプロ
佐藤優樹 さん

株式会社ワイズアンドルイスデザイン工務店


トイレの交換時期とは

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トイレの耐用年数(寿命)は、10年〜15年と言われています。トイレの便器は、陶器製のためすぐに壊れることはありませんが、ヒビや傷が入ることで傷や黄ばみが出てくる可能性も。パッキンやパイプなどの内部の部品も劣化するため、設置されてから10年を目安に交換を検討することが望ましいでしょう。

トイレ交換はどこに依頼する?

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トイレ交換工事の依頼先として、下記の業者を検討できます。

  • リフォーム業者
  • 工務店・ハウスメーカー
  • 水道修理業者
  • 家電量販店
  • ホームセンター

ここからは、それぞれの業者にお願いするメリットやデメリットについてご紹介します。後悔のないトイレリフォームを行うためにも、ぜひ参考にしてください。

リフォーム業者

メリットデメリット
・住宅関連のさまざまな工事を依頼できる
・間取り変更などの大規模リフォームにも対応している
・トイレ交換が得意分野とは限らない
・希望するメーカーや商品に対応していないことがある

トイレ交換をはじめとする水回り設備のリフォームなど、住宅に関するさまざまな工事に対応しているのがリフォーム業者です。ほかにも、床や壁の張り替え、フローリングから畳への変更、間取り変更などの内装工事や外構工事を請け負っています。

リフォーム会社の業者ごとで得意分野があるので、施工例を確認してから依頼をお願いしましょう。また、メーカーや商品が限られていることもあるため、希望する便器を取り扱っているかも確認しておくのがおすすめです。

工務店・ハウスメーカー

メリットデメリット
・住宅建築からリフォームまで幅広く取り扱っている
・トラブル時の対応が迅速
・メーカーや商品の種類が少ない
・繁忙期は待ち時間が長い

工務店とは地元密着型の建築会社のことです。住宅建築からリフォームまでトータルで相談でき、設備の故障といったトラブル時にも迅速に対応してくれる傾向にあります。信頼できる業者であれば、トイレ交換だけでなくクロスやクッションフロアの張り替え等他のリフォームも安心して依頼できるでしょう。

工務店のスタッフが工事も行うため、事前にどのような職人さんが家に来るのかを把握できる点もメリットです。ただし、取り扱っているメーカーや商品の種類が少ないこと、繁忙期は待ち時間が長いことなどに注意しておきましょう。

水道修理業者

メリットデメリット
・トラブル時の対応が迅速・リフォーム工事の経験が少ないことがある

水道修理業者とは、水漏れなどの水回りのトラブル解消を請け負う業者です。急に便器が壊れたときなど急を要する状況で依頼できます

水道業者の中にはリフォーム工事に対応している業者もあります。ただし、工務店やリフォーム業者と比べると実績が豊富でない可能性があるため、ホームページなどで確認しておきましょう

家電量販店

メリットデメリット
・店舗で実際のデザインや機能を確認できる
・他のリフォーム工事を勧められることがない(購入した設備の取り付けのみ実施)
・内装リフォームなどは依頼できない
・工事費用が割高になることがある

家電量販店では店舗で販売している設備であれば、設置工事に対応していることが一般的です。交換を検討している便器を販売している場合は、取り付けを依頼できるか相談してみましょう。

ただし、実際に施工を行うのは工務店などの下請け業者となります。家電量販店を通して依頼する分、費用が割高になることもあるので注意が必要です。

ホームセンター

メリットデメリット
・店舗で実際のデザインや機能を確認できる
・他のリフォーム工事を勧められることがない(購入した設備の取り付けのみ実施)
・対応している工事の種類が少ない
・リフォーム工事のスタッフを事前に確認できない

ホームセンターでもトイレ交換を実施していることがあります。ただし、ホームセンターで販売している商品以外の取り付けは原則として請け負っていません。交換したい設備を取り扱っているか、あらかじめチェックしておきましょう。

また、実際の施工は、ホームセンターのスタッフではなく下請け業者が行うことが一般的です。作業に来るスタッフは事前に確認できないと考えておきましょう。

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トイレ交換業者の選び方のポイントとは

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トイレ交換業者の選び方のポイントは以下の通りです。

  • 建設業許可や資格を持っているか
  • 自社でリフォーム施工をしているか
  • 明朗会計かどうか
  • 手数料など追加料金はないか
  • アフターフォローサービスはあるか
  • 保証はあるか
  • 口コミや施工実績はあるか

それぞれのポイントにおいて何をチェックするのか、また、工事前に確認できることについて紹介します。業者選びに失敗したくない方はぜひ参考にしてください。

建設業許可や資格を持っているか

税込み500万円を超える工事を行うときには、建設業許可を有していることが必要です。トイレリフォームで総額500万円を超えることは滅多にありませんが、許認可や資格がある業者のほうが納得して依頼できるでしょう。

優良業者か判断するためにも、トイレ交換を依頼する前に許認可を持っているかや有資格者かどうかを確認しておくのがおすすめです。

自社でリフォーム施工をしているか

相談から工事までを自社で一貫して対応している業者なら工事スタッフの顔が見えるため、安心して要望を伝えることができます。また、リフォーム後にトラブルが生じたときも、迅速かつ丁寧な対応を期待できるでしょう。

下請け業者に依頼しないため、中間マージンが発生せず、リフォーム費用が割高になりにくい点もメリットです。適正料金で依頼するためにも、信頼できる自社対応の業者を選びましょう。

明朗会計かどうか

見積もり価格が適正であるかも、信頼できる業者を選ぶためのチェックポイントです。見積もりを依頼する前にトイレ交換工事の費用相場を調べておくと、割高な業者を避けることができます。

また、内訳が記載されておらず、「工事一式」「その他」などが記載されている場合は注意が必要です。細部まで明瞭に表示されているか、見積書の中身も確認しておきましょう。

手数料など追加料金はないか

見積もりの際は、見積もり金額が適正かだけでなく追加費用についても確認しておきましょう。工事を依頼する業者によっては、見積書作成費用やキャンセル料、土日祝日割増料金などを設定しているケースがあります。

事前に追加費用についてチェックしておくと、実際に支払う料金を予測しやすくなるため不安を減らすことができるでしょう。ホームページに詳細情報が記載されていないこともあるため、直接業者のスタッフに尋ねてみることをおすすめします。

アフターサービスはあるか

業者によって、工事後一定期間内は水漏れ確認の点検などのアフターフォローを提供していることがあります。満足度の高いトイレ交換リフォームにするためにも、アフターフォローの有無やサービス内容を確認しておきましょう

なおアフターフォローの対応は、相談から工事まで一括して請け負う業者で実施していることが多いです。適切な業者に依頼するためにも、工事を自社で行っているかチェックしておきましょう。

保証はあるか

メーカー保証以外に業者独自の保証制度があるかも確認しておきましょう。たとえば、工事後一定期間内なら無料で設備交換に応じるなどの保証制度があると、万が一不具合が見つからなかったときでも安心です。

また、保証内容だけでなく、保証が適用される条件や保証期間についても、見積もりの際に問い合わせておきましょう。

口コミや施工実績はあるか

実際に施工を依頼した方の口コミ評価や施工実績を確認することで、リフォーム内容を確認することができます。
施工実績は、各会社のHPに掲載されていることが多いため、必ず事前にチェックしておきましょう。

トイレリフォームを安く抑える方法4選

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ここでは、トイレリフォームを安く抑える方法を4つ説明します。

複数社に相見積もりを依頼する

トイレリフォームを安く抑える方法として、複数社に見積もりを依頼することが挙げられます。相見積もりを依頼することで、自分の予算や理想に最適な業者を見つけることが可能です。

注意点として、見積もりが極端に安いまたは高い場合は悪徳業者の可能性があるため、避けることをおすすめします。

トイレリフォームの閑散期に施工を依頼する

トイレリフォームを検討する際、閑散期である冬の時期に施工を依頼すると、通常の値段よりも安く施工をしてもらえる場合があります。

製品のグレードやタイプ、オプションを変更する

トイレリフォームを安く抑える方法として、製品のグレードやタイプを変更することも一つの手です。また、ウォシュレット(温水洗浄便座)等のオプションを設置するかどうかでも大きく費用が変動するため、不要なオプションを追加しないことで、費用をおさえることが可能となります。

洋式トイレのタイプ

洋式トイレのタイプは、組み合わせ型、タンク一体型、タンクレスの3つがあります。

各タイプごとに違いがあるため、住まいの環境を踏まえて、検討することが大切です。

組み合わせ型

組み合わせ型タイプの特徴・メリット・デメリット・本体の費用相場は以下の通りです。

組み合わせ型
特徴・便器、タンク、便座が別々のパーツとして組み合わさっているタイプ
メリット・故障した場合、便座部分のみの交換が可能
・リーズナブルに購入できる
デメリット・凹凸が多く、拭き掃除がしにくい。
・タンクに水がたまるまで、トイレを流すことができない
本体の費用相場10~20万円

タンク一体型

タンク一体型タイプの特徴・メリット・デメリット・本体の費用相場は以下の通りです。

タンク一体型
特徴・便器、タンク、便座が一体化しているタイプ
メリット・掃除がしやすいため、清潔に保ちやすい
・タンク上部の手洗い機能の有無を選べる
デメリット・故障した場合、全体を交換する必要があるため、修理コストが高くなることがある
・タンクに水がたまるまで、トイレを流すことができない
本体の費用相場10~20万円

タンクレス

タンクレスタイプの特徴・メリット・デメリット・本体の費用相場は以下の通りです。

タンクレス
特徴・タンクがなく、直接水道から水を流すタイプ
メリット・掃除がしやすいため、清潔に保ちやすい
・高機能な節水性能がついている
・水道直結の為、連続で流せる・タンクがないため、見た目がスリム
・少ないスペースで設置できる
デメリット・初期費用が高い
・水圧が低い地域では設置が難しい場合もある
・故障した場合、全体を交換する必要があるため、修理コストが高くなることがある
・手洗い器がついていないため、後付けする必要がある
本体の費用相場15~30万円

トイレリフォームの補助金・助成金・保険を利用する

トイレのリフォームをお得に行うためには、補助金・助成金・保険を活用することが非常に重要です。

以下では、全国を対象に実施されている「子育てエコホーム支援事業」や「介護保険」についてご紹介します。

また、地方自治体ごとに補助金・助成金が設けられている場合がありますので、お住まいの地域で利用可能な助成金や保険については、各自治体にお問い合わせください。

子育てエコホーム支援事業

子育てエコホーム支援事業は、子育て世帯や若年夫婦世帯を対象に、環境や暮らしに優しいエコリフォームを推進するための支援制度です。この事業は、省エネ性能を高めるリフォームを行うことで、2050年のカーボンニュートラルの実現を目的としています。

対象のトイレリフォーム、助成・補助金額、受付期間は以下の通りです。

子育てエコホーム支援事業
対象のトイレリフォーム・節水型のトイレの設置
助成・補助金額・節水型トイレ(掃除しやすい機能つき)の設置:22,000円/台・節水型トイレ(掃除しやすい機能なし)の設置:20,000円/台
受付期間2024年4月2日~2024年12月31日(予算上限に達し次第終了)

参照:子育てエコホーム支援事業【公式】 (mlit.go.jp)

介護保険

介護保険制度は、65歳以上の高齢者や40~64歳の特定疾病障害者のうち介護が必要になった方がサポートを受けることができる制度になります。

対象のトイレリフォーム、助成・補助金額、受付期間は以下の通りです。

介護保険
対象のトイレリフォーム・和式トイレを洋式に変更・段差の解消・手すりの設置・トイレの扉を引き戸に変更
助成・補助金額原則20万円までの住宅改修費用のうち、7~9割(申請条件として、利用者一人につき一回まで)
受付期間随時

トイレリフォームの人気メーカー&オススメ商品4選

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トイレ交換リフォームで評判のメーカーとおすすめ商品を紹介します。メーカーごとにおすすめのポイントを説明するので、ぜひ参考にしてください。

ただし、事業者によっては取り扱っていない場合もあるので、依頼前にメーカー・商品に対応しているかを確認しておくと安心です。

【TOTO】GG

TOTOはトイレメーカーの中でも知名度が高く、機能性だけでなくデザイン性も高い商品を多数取りそろえています。そのなかでも価格を重視する方に人気の商品がGGです。GGはTOTO独自の「トルネード洗浄」という機能をそなえており、便器についた汚れを徹底的に落とすことができます。

また、コンパクトな形状ですがタンク式のため、高台の戸建て住宅やマンション、築年数が経過した建物などのさまざまな場所に設置可能です。手洗い付きを希望する方は、GG-800を選択するのも良いでしょう。

製品ページ:TOTO「GG」

【LIXIL(リクシル)】リフォレ

LIXIL(リクシル)は、トイレやキッチンなど住宅のさまざまな設備に対応したメーカーです。リフォームプランや保証サービスが充実しているのも特徴なので、アフターケアを重視したい方もチェックしておきましょう。

LIXILのトイレの中でも、収納と交換作業の簡単さにこだわりがあるのがリフォレシリーズです。デッドスペースになりがちなタンク横に収納棚を設置しており、コンパクトな外観とデザイン性を両立しつつ収納量を増やせます。便器はオリジナル素材の「アクアセラミック」で、汚れがつきにくく、お手入れも簡単なのが魅力的です。

製品ページ: LIXIL「リフォレ」

【Panasonic(パナソニック)】アラウーノ

Panasonic(パナソニック)は、機能性が特徴のメーカーです。家電メーカーならではの視点で、省エネ性の高い商品を多数開発しています。

タンクレストイレの「アラウーノ」は、スタイリッシュなデザインにこだわったトイレ。汚れにくい独自素材の便器と、パワフルながらも水量と使用電力を抑えた水流で、掃除しやすさと維持費用の削減を両立しているのが強みです。

製品ページ: Panasonic「アラウーノ」

【ジャニス工業】スマートクリン

ジャニス工業は、便器や洗面ボウルなどの専門メーカーです。工務店などでは比較的値引き率が高いので、便器を低価格に抑えられる分、床や壁の張り替えに予算を回すことができます。

ジャニス工業の「スマートクリン」は、コンパクトなサイズ感のタンクレストイレ。洗浄音が小さく、汚れを落としやすいフチのないデザインが特徴です。

製品ページ: ジャニス工業「スマートクリン」

トイレ交換費用相場と工期

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トイレリフォーム工事の内容費用相場工事期間
既存の和式便器から洋式便器(タンクあり)への交換15万~30万円2~5日
既存の洋式便器から洋式便器(タンクあり)への交換5万~20万円1~3日
既存の洋式便器から洋式便器(タンクレス)への交換15万~30万円1~3日
壁の張り替え2.5万~4.5万円1~2日
床の張り替え1万~6万円数時間

トイレ交換施工費用の相場は、5万~30万円ほどです。壁・床もトータルでリフォームするときは10万~40万円ほど見積もっておきましょう。

機能性が高いモデルを選ぶと、さらに価格が高くなることもあります。壁材や床材にこだわるときも費用が高額になるので注意が必要です。

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トイレ交換の業者の選び方や人気メーカー・商品について幅広く解説しました。生活に関わるトイレのリフォームだからこそ、信頼できる施工業者に依頼したいもの。快適なトイレ空間を実現するためにも、トイレのリフォームを考えている方は、比較検討してから慎重に進めていくと満足のいくリフォームができるでしょう。

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プロからのコメント

トイレ工事は奥が深いもの。

単純にトイレ本体を交換する場合、価格もしくはデザインを選べば直ぐに施工も進みます。しかし、壁紙なども含め、トイレをひとつの空間としてリノベーションする場合には、相当な提案力が必要とされます。

居室というものは、最終的には箱のような空間です。つまり、家具を迎え入れるのを待つ空間であって、家具を設置してようやく空間が完成します。

その一方で、トイレは建築工事が終えた時点で完成となってしまうのです。そのため、トイレ内の空間づくりというものは設計者や施工者の腕の見せ所となる箇所でもあります。

ですので、ぜひ施工前にはしっかり打ち合わせを行って信頼のできる方にお任せしてください。

この記事を監修したプロ
佐藤優樹 さん

株式会社ワイズアンドルイスデザイン工務店

フルリフォーム&スケルトンリノベーションを専門とした建築設計事務所兼工務店。二級建築士・二級建築施工管理技士・木造住宅耐震診断士・インテリアコーディネーターなど様々な資格を持つ。 低価格×緻密な調査+プランニング力+設計力+製図力+施工技術=高品質で安心安全なリフォーム&リノベーションをご提供。工事をご依頼のお客様につきましては、現調、計画、設計、製図、見積作成まで全額無料での対応。

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