自動でクリーニングされるお掃除機能付きエアコンは、どのようにメンテナンスをすればいいのか迷いますよね。結論として、お掃除機能が付いていても定期的なクリーニングは必須です。
この記事では、エアコンのお掃除機能のメリットやデメリット、お手入れ方法を解説。あわせて、お掃除機能付きエアコンの見分け方もご紹介します。
おそうじ工房
エアコンのお掃除機能のメリット・デメリット
エアコンのお掃除機能のメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 日頃のフィルター掃除の手間がかからない
- カビの増殖を抑えられる
- 電気代が安くなる
お掃除機能付きエアコンは、フィルターの汚れやほこりを自動で掃除してくれます。清潔な状態を保てるため、こまめに掃除する必要がありません。 本体内部をクリーニングする機能も付いており、カビが増殖しにくいのもメリットです。
また、お掃除機能はハイグレードの機種に付いていることが多く、電気代の節約にもつながります。 メリットがある一方で、お掃除機能付きエアコンには注意すべきデメリットもあります。
- カビが発生しないわけではない
- クリーニング代が発生する
カビの増殖の抑制効果はあるものの、カビを完全に防ぐことはできません。特にフィルター掃除機能しか付いていないエアコンでは、自分でカビ対策をする必要があります。
また、日頃はそれほどお手入れをしなくても構いませんが、定期的なプロのメンテナンスは必須です。電気代は抑えられるものの、クリーニングを依頼するための費用がかかることを覚えておきましょう。
お掃除機能付きエアコンの見分け方
お掃除機能付きエアコンの場合、リモコンに以下のボタンが搭載されています。
- 手動掃除
- 掃除
- フィルター掃除
また、本体内部を確認すると、フィルターがツマミやストッパーで固定されているのも特徴です。モデルによっては、本体内部にダストボックスが付いています。 お掃除機能の有無を調べる際は、リモコンのボタンや本体内部の構造をチェックしてみましょう。
メーカー別!お掃除機能付きエアコンのお手入れ方法
ここでは、メーカー独自のお掃除機能やお手入れ方法を解説します。
日立
日立独自のお掃除機能は、主に以下の4つです。
- 凍結洗浄 除菌ヒートプラス:熱交換器の自動お掃除機能
- ファンお掃除ロボ:ファンを自動でブラッシング
- 銅合金ウイルス抑制:エアコン内部のウイルス抑制
- カビバスター:エアコン内部のクリーニング
お手入れ方法
凍結洗浄やフィルター自動お掃除が付いているシリーズであっても、長期間使用しない場合はお手入れすることをおすすめします。エアコン本体を柔らかい布で乾拭きし、汚れがひどい場合は濡らしてよく絞った布で拭きましょう。 フロントパネルのほこりや汚れは、一度取り外してから掃除します。
風向板は水洗いできないため、柔らかい布で拭いてください。 ホコリキャッチャーやダストボックスが付いている場合は、1年に1回程度のお手入れが必要です。ホコリキャッチャーは取り外して水洗いし、よく乾燥させてから取り付けます。
ダストボックスにゴミがたまっていたら、取り外して捨ててください。 フィルター掃除ユニットはメンテナンスが不要ですが、ほこりや汚れが気になる場合は掃除しましょう。
ダイキン
ダイキン独自のお掃除機能には、以下の2つが挙げられます。
- ストリーマ:エアコン内部のカビの増殖や臭いの原因菌を抑制
- 水内部クリーン:無給水加湿で作り出した水で汚れを洗い流す
参照:ダイキン工業株式会社「ルームエアコン | ダイキン工業株式会社」
お手入れ方法
ダイキンのお掃除機能付きエアコンは、一定の条件下であれば10年間ゴミ捨てが不要です。ただし、使用環境によっては汚れを取りきれないため、1年に1回の頻度でお手入れするといいでしょう。
基本的なお手入れは、ダストボックスを一度取り外し、ゴミ捨てや水洗いしてから取り付ける方法です。機種によってエアコン内部の形状が異なるため、詳しいやり方は公式サイトを確認してください。
ストリーマユニットを掃除する際は、黒色のフィルター以外の部品をつけおきし、綿棒や柔らかい布で汚れを取り除きましょう。フロントパネルの汚れが気になる場合は、水や液体中性洗剤を含ませた布で拭き取るのがおすすめです。
東芝
東芝では、独自の「楽ダストボックス」を搭載したエアコンを販売しています。楽ダストボックスの他に、以下のお掃除機能が搭載されているモデルもあります。
- マジック洗浄熱交換器:結露水で内部の汚れをクリーニング
- 1リットル洗浄:1リットルの結露水を使って熱交換器を強力に洗浄
参照:東芝ライフスタイル株式会社「J-DTシリーズ | エアコン | 東芝ライフスタイル株式会社」
お手入れ方法
東芝のエアコンのお掃除機能は、エアフィルターにたまったほこりがかき出され、ダストボックスに落ちる仕組みです。掃除機にお掃除ノズルを取り付けて穴から吸引すると、ダストボックスに落ちたほこりを簡単に掃除できます。
フィルターをこまめにお手入れする必要はありませんが、1年に1回のペースでメンテナンスするといいでしょう。フロントパネルやブラシユニットなどは、汚れが目立つ際にお手入れするのがおすすめです。
三菱
三菱のフィルターお掃除機能は、「フィルターおそうじメカ」と名付けられています。また、本体内部をクリーニングする「おまかせボディ」機能が付いているのも特徴です。 おまかせボディは以下の機能の総称であり、シリーズごとに搭載されている機能が異なります。
- 内部クリーン
- 内部クリーンlight
- カビガード
- スタート脱臭
お手入れ方法
フィルターおそうじメカ搭載のシリーズでは、フィルターのこまめなお手入れは必要ありません。本体のお手入れランプが点灯した際に、ダストボックスにたまったゴミを捨てましょう。
油分や水分などを含んだほこりが付着すると、フィルターにほこりが残ることがあります。汚れが目立つ場合は、フィルターやダストボックスを取り外して綺麗にしましょう。
エアコンの使い始めは、本体やエアフィルターのお手入れをするのがおすすめです。本体の汚れを掃除する際は、柔らかい布で拭き取ります。汚れが目立つ場合は、水かぬるま湯を含ませた布で拭いてください。
エアフィルターはエアコンから取り外し、掃除機でほこりを吸い取るか、水洗いしてよく乾燥させます。変形するおそれがあるため、熱湯で洗うのは避けましょう。
シャープ(SHARP)
シャープ(SHARP)のルームエアコンには、一般的なフィルター自動掃除機能に加えて、以下の機能が搭載されているタイプもあります。
- プラズマクラスターパトロール(内部):プラズマクラスターでエアコン内部のカビを抑制
- ホコリレスファン:送風ファンのホコリの付着を低減
お手入れ方法
フィルター自動掃除機能が搭載されているシリーズは、半年に1回のペースでエアフィルターのお手入れが推奨されています。パネルの汚れが気になる場合は、水かぬるま湯を含ませてよく絞った布で拭き取りましょう。
ルーバーやダストボックスのお手入れをする際は、本体から取り外して水洗いします。工具なしで簡単に取り外せるため、気軽にお手入れできるでしょう。
定期的なメンテナンスは必須!プロの事業者に依頼すれば安心
お掃除機能付きのエアコンでも、定期的なプロのメンテナンスが必須です。エアコン内部は洗浄が難しく、扱い方を誤るとエアコンが故障する可能性があります。エアコンを長く使うためには、定期的にプロの事業者にメンテナンスしてもらうことが大切です。
プロのエアコンクリーニングでできること
プロのエアコンクリーニングでできることを以下にまとめました。
- 点検:エアコンの動作の確認
- ジェット洗浄:室内機を専用の洗浄液で高圧洗浄
- カバーの洗浄:室内機の部品を取り外して洗浄
- 室外機の洗浄:熱交換器に付着した汚れの洗浄
- ドレン菅の洗浄:ドレン管の異物除去と洗浄
ゼヒトモでエアコンクリーニングのプロを探す
エアコンのクリーニングを依頼したい場合は、信頼できるプロにお願いするのがおすすめです。
- エアコンのクリーニングについて相談したい
- まとめてエアコンクリーニングの見積もりをとりたい
そんな方は、エアコンクリーニングのプロを探せるゼヒトモを利用してみませんか? いくつかの質問に答えるだけで、簡単にあなたにピッタリなプロが見つかります。
監修したプロのコメント
おそうじ機能がついているエアコンは、自動的に内部のフィルターを掃除してくれるため、忙しくて掃除する時間が取れない方にもおすすめです。定期的にダストボックスを取り出して水洗いすると、更に清潔な状態が保てます。
一見すると、かなり便利な機能ですが、エアコン本体は使用するにつれて黒カビや埃汚れが蓄積されます。埃汚れやカビ臭さを感じたら、一度プロに清掃を依頼することをおすすめします。
作業代金は機種によっても異なる場合があるので、何社かでお見積りを取ると良いでしょう。また、万が一に備えて損害保険に加入しているかどうかも重要なポイントです。
安さだけで選んでしまうと、万が一の保証が受けられない場合があるので、事前に確認してから依頼すると安心です。
おそうじ工房
エアコンクリーニング関連の最新記事
賃貸マンションやアパートに長く住んでいると、エアコンもお手入れが必要になることがあります。しかし、賃貸だからこそ、「大家さんに許可をとる必要はある?」「費用は誰が負担する?」「自分で掃除をしても大丈夫?」など気になります […]
エアコンの送風運転の活用方法について、「節電になる」「カビ対策になる」とは聞いたことがあっても、具体的にどう使えばいいのかは悩ましいところですよね。 この記事では、「送風運転」について深掘りしていきます。 どんな役割があ […]