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  6. 和式トイレを洋式トイレにリフォーム!費用や工事方法、施工期間をご紹介
2024/08/29

「和式トイレから洋式トイレに交換したい」と、考えている方もいらっしゃるかと思います。洋式トイレへのリフォームは大掛かりな工事になりますが、交換により多くのメリットがあります。

条件が合えば利用できる補助金制度もあるため、チェックしてみるとよいでしょう。

本記事では、和式から洋式トイレに交換する費用相場や工事の流れ、施工期間などを解説します。

和式トイレを洋式トイレにするには?

和式トイレから洋式トイレにするには、交換工事が必要です。

洋式トイレは大きく分けて「タンクレストイレ」「一体型トイレ」「組み合わせトイレ」の3タイプがあり、どれを選ぶかで費用は異なります。

タンクレストイレ

タンクレストイレ

タンクレストイレは、水をためるタンクがないタイプのトイレです。すっきりとしたスタイリッシュな形状で、タンクがない分トイレ空間を広く使えます。

ただし、トイレ本体に手洗いがなく、必要な場合は別途、手洗い器を用意しなければなりません。

また、水圧が弱い場所に設置できない機種もあります。電気で水を流しているため、停電時には水を流せず、バケツなどで対応しなければならない点もデメリットです。

一体型トイレ

一体型トイレ

便器・タンク・便座が一体になっているタイプです。手洗付きとなしが選べます。凹凸が少ない一体感のあるデザインで、お手入れをしやすいのがメリットです。

ただし、便座が故障した場合に、便器部を含めてトイレ本体の交換が必要になることもあります。また、タンク部に水が溜まるまでトイレを流せないため、混雑する朝などは水量が足りなくなる場面もあるでしょう。

組み合わせトイレ

組み合わせトイレ

独立した便器・タンク・便座を、組み合わせるタイプです。タンク上部の手洗い器の有無が選べます。

比較的安い価格帯で交換でき、ウォシュレットなど便座の組み合わせによって機能性を高められます。便座部分が故障した場合、便座のみを交換できるのもメリットです。

ただし、入り組んだ部分があるため、清掃しやすさの点は劣ります。また、一体型と同じく、タンク部に水が溜まるまでトイレを流せないというデメリットもあります。

和式トイレを洋式トイレにリフォームする費用相場

和式トイレを各種洋式トイレに交換する場合、リフォーム費用の相場は次のとおりです。

トイレの種類基本工事費用
タンクレストイレ20万~60万円
一体型トイレ20万〜35万円
組み合わせトイレ6万〜22万円

基本工事費用は、施工費用のほかに撤去した古いトイレの廃棄処分費や室内養生費、運搬費といった諸経費が含まれます。いずれのタイプも、トイレ本体のグレードにより価格が変わります。

組み合わせトイレの価格幅が大きいのは、便座のグレード(機能)の違いによるものです。便座部分が故障した場合は便座のみ交換できるため、今後のリフォームでは費用を抑えられるでしょう。

追加オプションとして、床や壁・天井の張り替えを同時に行うケースもあります。

【追加オプションの例】

  • 床の張り替え:2万〜5万円
  • 壁・天井の張り替え:3万〜5万円
  • ウォシュレット・温水洗浄便座取り付け:1〜6万円

和式から洋式トイレにリフォームする工事方法

和式トイレから洋式トイレに交換するリフォーム工事は、次のような流れで行われます。

  1. 解体・撤去工事
  2. 配管工事・電気工事
  3. 下地工事・内装工事
  4. 洋式トイレの取り付け

①解体・撤去工事

まず、既存の和式トイレを解体します。タンクが設置されている場合は、止水栓を閉めてからタンク内の水を排水し、排水管とタンクを取り出します。次に、トイレ本体を取り外すという流れです。

必要であれば壁クロスや腰壁タイル、床の段差なども分解します。解体した機器類はすべて撤去し、トイレの床を平らな状態に仕上げます。

②配管工事・電気工事

配管工事,トイレ

排水や給水の位置を確認し、洋式トイレに合わせて排水管と給水管を変更する工事を行います。

温水洗浄便座を導入する場合、和式トイレから交換する場合はトイレの室内に電源がないケースもあり、その際は電気工事が必要です。また、電源があっても遠い場合にも、工事が必要になるでしょう。

機能性の高い洋式トイレに変更する場合は、既存のコンセントでは不十分な場合もあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

③下地工事・内装工事

内装工事

解体した床の下地工事と、必要であれば内装工事を行います。和式トイレからのリフォームや排水管の移動が必要な場合、基本的に既存の床をはがすため、内装工事が必要です。

解体した床には木材で枠組みによる土台を作り、クッションフロアなどの床材を張ります。壁や天井の内装も同時に行う場合は、壁紙の張り替えも行います。

④洋式トイレの取り付け

トイレの取り付け

最後に、洋式トイレを取り付けます。便器を設置してからタンク、便座の順に取り付け、手すり・手洗いカウンターを新設する場合は同時に施工します。その後、給水管と電気コンセントを接続するという流れです。

設置完了後は水漏れがないかチェックし、動作確認を行います。トイレの操作方法について説明が行われたあと、引き渡しにより工事完了です。

和式トイレを洋式にリフォームする工事期間

和式から洋式トイレへのリフォームは大掛かりな工事になり、住まいの構造にもよりますが、工期の目安は約3日です。解体撤去から配管・電気工事までに約1日かかり、内装工事とトイレ本体設置で1日ずつ要すると考え、合計3日が目安になります。

施工の期間はトイレが使えないことになるため、近隣の公衆トイレを使うか災害用簡易トイレを用意するなどの対策が必要です。

リフォーム会社によっては仮設トイレの設置を行うところもあります。費用が必要になるケースが多いものの、日数がかかるようであれば相談してみるとよいでしょう。

和式から洋式トイレにリフォームするメリット

和式トイレから洋式トイレにリフォームすることで、次のようなメリットがあります。

  • 足腰への負担が少ない
  • 清潔に利用できて衛生面が向上する
  • 水道代を節約できる
  • ウォシュレット(温水洗浄便座)で冬場も快適に使える

和式トイレはしゃがんだ姿勢になるため、足腰への負担が大きいのがデメリットです。一方、洋式トイレは椅子に座るような姿勢で使用できるため、体に負担がかかりません。

洋式トイレは、和式トイレよりも清潔感が高い点もメリットです。排泄物はすべて水の中に入り、臭いの発生を抑えます。自動洗浄や脱臭などの機能もあり、掃除の手間も軽減されます。

洋式トイレは、和式トイレよりも節水効果が高いのが特徴です。和式トイレは1回の洗浄で約10リットル以上の水を使うのに対し、最新式の洋式トイレであれば3〜4リットル程度で済みます。洋式トイレにリフォームするだけで、大幅な節水が可能です。

また、ウォシュレット(温水洗浄便座)を導入すれば、冬でも温かく快適に使用できるのもメリットです。

トイレリフォームで補助金は使える?

トイレリフォームでは、国や自治体の補助金制度を活用できる場合があります。条件に該当すれば、リフォーム費用を大幅に抑えられます。

介護保険

介護保険では、一定の要件を満たす人を対象に、住宅改修の補助金を支給しています。

対象となる人の要件は、次のとおりです。

  • 要支援1~2、もしくは要介護1~5のいずれかの認定を受けている
  • 介護保険被保険者証に記載されている住所の自宅に住んでいる

補助金が支給されるのは、次のような住宅改修をした場合です。

  • 手すりの取り付け
  • 段差の解消 
  • 滑りの防止、移動の円滑化等のための床・通路面の材料の変更 
  • 引き戸等への扉の交換
  • 洋式トイレへのリフォーム
  • 以上に付帯して必要となる住宅改修

足腰の負担を軽減するバリアフリーの工事や、和式から洋式トイレへの交換も補助の対象です。

補助金の支給限度基準額は最大20万円で、利用者の所得に応じて7〜9割が支給されます。

たとえば、和式トイレから洋式トイレへのリフォームに20万円かかった場合、1割負担であれば、18万円が支給されることになります。

参考:厚生労働省「介護保険における住宅改修」

自治体の補助金・助成金

自治体では、リフォームの補助金・助成金制度を設けているところもあります。自治体ごとに対象者や対象工事、金額は異なるため、お住まいの自治体に問い合わせてみるとよいでしょう。

たとえば、東京都港区では、次のような補助金制度を設けています。

制度名

「高齢者自立支援住宅改修給付」

対象者

65歳以上の日常生活動作に困難がある人

  • 予防給付:介護保険法の要支援・要介護認定者以外
  • 設備給付:介護保険法の要支援・要介護認定者も含む

このうち、予防給付では和式から洋式トイレへのリフォームについて、限度額20万円までの助成金を支給しています。

おすすめ洋式トイレ3選

洋式トイレは各メーカーがさまざまな種類の機種を販売しており、選ぶのに迷うかもしれません。洋式トイレの代表的なメーカーには、TOTO、LIXIL(リクシル)があげられます。

ここでは、TOTOとLIXILのおすすめ機種を紹介します。

TOTO「ピュアレストQR」

水まわりメーカーの大手であるTOTOは、「ウォシュレット」を生み出した会社としても知られています。組み合わせトイレの「ピュアレストQR」は、手頃な価格ながら節水機能が高く、人気の高い商品です。

  • メーカー:TOTO
  • 商品名:ピュアレストQR
  • ウォシュレット付きセット希望小売価格:251,800円〜

洗浄水量は国内最小量クラスの4.8L洗浄で、「新トルネード洗浄方式」によりパワフルな洗浄力を実現しています。


組み合わせる便座は、TOTOの人気ウォシュレット「アプリコット」が人気です。便座から立ち上がるとフタが自動で閉まり、便器を洗浄をする「便ふた閉止後洗浄モード」を搭載しています。

TOTO「ネオレスト」

「ネオレスト」は、TOTOの最新技術が搭載されたタンクレスタイプのトイレです。グレードの異なる「LS・AS・RS」の3タイプからなるシリーズで、最上位機種には「ネオレストNX」があります。

  • メーカー:TOTO
  • 商品名:ネオレスト
  • 希望小売価格:34万8,700円〜

陶器の質感を引き立てる金属調の装飾が施され、トイレ空間を豪華にするスタイリッシュなデザインが魅力です。

フチ裏をなくした「フチなし形状」で掃除がしやすく、渦を巻くようなトルネード洗浄により、少ない水で効率良く洗浄します。

また、「ノズルきれい」というTOTO技術が採用され、使用後や使用していないとき、定期的に「きれい除菌水」でノズルを自動洗浄・除菌します。

LIXIL「アメージュ」

LIXILは住宅設備の最大手メーカーで、2011年に統合したトイレメーカー「INAX」のブランドが残されています。

  • メーカー:LIXIL
  • 商品名:アメージュ
  • 便座とセットの希望小売価格:19万7,400円~

組み合わせトイレのアメージュはリーズナブルながら、少ない水でもしっかり流す「パワーストリーム洗浄」など、豊富な機能を搭載しています。

便器のフチを丸ごとなくしたフチレス形状で、掃除がしやすいのも魅力です。超親水性で水アカに強い素材「アクアセラミック」を採用しているため、汚れにくいというメリットもあります。



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