温水洗浄便座とは、使用後に温水で洗浄する機能がある便座を指します。寒い日でも使いやすく、快適なトイレになると人気を集めていますが、費用相場が気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、温水洗浄便座を取り付ける前の注意点や施工手段別の費用相場をご紹介します。費用を安く抑えるポイントも解説しているので、ぜひご一読ください。
【施工手段別】温水洗浄便座(ウォシュレット)の取り付け費用相場
温水洗浄便座の取り付け工事にかかる費用は、DIYする場合と業者に依頼する場合で異なります。それぞれの費用相場をご紹介するので、目安にしてください。
自分で取り付ける場合
温水洗浄便座をDIYで取り付ける場合、費用相場は約21,100~82,100円です。工具を持っていない場合は購入する費用も必要ですが、それでも、業者に依頼する場合よりも安い傾向にあります。
温水洗浄便座本体 | 約20,000~80,000円 |
工具代 | プラスドライバー 約300円 マイナスドライバー 約300円 モンキーレンチ 約500~1,500円 |
総額 | 約21,100~82,100円 |
取り付けは30分ほどで完了しますが、慣れていない場合は大幅に時間がかかる可能性もあるでしょう。
業者に依頼する場合
業者に依頼する場合は、DIYに比べて工具代は必要ありません。また、自分の時間も取られず、プロに任せられるため安心できるでしょう。業者に依頼する場合の費用相場は約27,000~94,000円となっており、内訳は以下の通りです。
温水洗浄便座本体 | 約20,000~80,000円 |
交換工事費 | 約7,000~14,000円 |
総額 | 約27,000~94,000円 |
取り付けは30分ほどで完了します。ほかのトイレリフォームと併せて実施する場合は時間が長くなるため注意が必要です。
温水洗浄便座(ウォシュレット)の取り付け方法
温水洗浄便座とは、温水を使っておしりを洗浄する機能がある便座のことです。「ウォシュレット」や「シャワートイレ」という名前の方が聞き馴染みがありますが、これらはメーカーが商標登録をしている商品名となります。
温水洗浄便座には、洗浄能力以外にも脱臭機能など便利な機能を備えたモデルが多く、トイレを快適な空間にできるのが特徴です。
温水洗浄便座はDIYでも取り付けることが可能です。温水洗浄便座本体の料金しかかからないため、安く取り付けることができます。一方、業者に施工を依頼した場合は温水洗浄便座代金に加え工事代金も必要なため、思っていたより料金がかかる場合もあるでしょう。
DIYした方がいいと思うかもしれませんが、トイレによってはDIYできない可能性もあるので注意が必要です。DIYで取り付ける場合とすべて業者に依頼するパターンのメリット・デメリットを、以下の表にまとめました。
メリット | デメリット | |
自分で購入して取り付ける | ・温水洗浄便座代金のみ ・自分で温水洗浄便座を選択できる | ・DIYできないトイレがある ・水漏れなどのトラブルになるリスクがある ・工具がないと取付できない |
すべて業者に依頼する | ・DIYできないトイレでも工事が可能 ・プロに任せるためトラブルがない | ・温水洗浄便座本体と工事代金も必要 ・自分で温水洗浄便座を選択できない |
仮に温水洗浄便座をDIYで取り付ける場合、準備するものは下記になります。
- 新しい温水洗浄便座
- モンキーレンチ
- マイナスドライバー
- プラスドライバー
- 雑巾
必要な道具を用意したら、以下の手順に沿って取り付けましょう。
- トイレ内の止水栓を閉じる
- 古い便器を取り外す
- 温水洗浄便座のベースプレートを取り付ける
- トイレタンクにつながっている給水管を外す
- 分岐金具を取り付ける
- 温水洗浄便座を取り付ける
- コンセントをさして動作確認する
このように、DIYできるタイプのトイレであれば自分で取りつけることも可能です。しかし、水漏れしたり止水栓がサビて固まってしまったりすることもあるため、できれば業者に依頼するのをおすすめします。
温水洗浄便座を取り付ける前の注意点
ここからは、温水洗浄便座を取り付ける前の注意点を解説します。
- 賃貸の場合は取り付け可否を確認する
- トイレの規格を確認する
- トイレ内のコンセントを確認する
一つずつ解説します。
賃貸の場合は取り付け可否を確認する
今お住いのところが賃貸の場合は、温水洗浄便座の取り付け工事の前に、オーナーに設置可否の確認をする必要があります。費用を自分で負担するという条件であれば、許可される場合が多いです。
しかし、退去する際には原状回復として便器を元通りにする必要があるため注意が必要です。新たな便座を取り付けた後、誤って元の便座を処分しないようにしてください。
トイレの規格を確認する
温水洗浄便座は基本的に、便座と便器、タンクが別々になった「組み合わせトイレ」にしか取り付けや交換ができません。一体型トイレやタンクレストイレでは、取り付けできないため注意してください。
また取り付け前には、便器本体のサイズも確認しておきましょう。便器には大型サイズと標準サイズがあり、そのサイズに対応した温水洗浄便座を注文する必要があります。
トイレ内のコンセントを確認する
温水洗浄便座は電気で動くため、トイレ内にコンセントがあるかどうかの確認も重要です。トイレ内にコンセントがない場合は、コンセントを新しく設置する工事が必要になります。
また、コンセントがあったとしても温水洗浄便座との距離が離れている場合は、コンセントの移設が必要になる可能性があります。延長コードを接続したくなりますが、感電や火災の恐れもあるため、おすすめできません。業者に依頼し、温水洗浄便座の取り付けとともに電源コンセントを移設してもらいましょう。
取り付け費用を安く抑えるコツ
DIYでも業者に依頼する場合でも、温水洗浄便座の取り付け費用が安いに越したことはありません。ここでは取り付け費用を安く抑える3つのコツをご紹介します。
- 本体価格を安くする
- 複数業者から見積もりをとる
- トイレをまるごとリフォームする
詳しく見ていきましょう。
本体価格を安くする
温水洗浄便座の本体価格は、メーカーによってさまざまです。取付工事の費用の大部分は本体価格が占めることになるため、温水洗浄便座の人気モデルや種類を比較検討してから決定しましょう。十分な機能を備えながら価格が安いモデルもあるため、ぜひチェックしてみてください。
複数業者から見積もりをとる
温水洗浄便座の取り付けを業者に依頼する場合、複数の業者から相見積もりを取りましょう。同じ工事でも業者により料金が違うため、複数の見積もりを比較することが重要です。
また、地元業者だと安い場合もあるため、地域で絞って検索する方法もあります。温水洗浄便座の取り付けの施工件数が多く、口コミもよければ、その業者からも見積もりを取ってみるのがおすすめです。
トイレをまるごとリフォームする
トイレ自体がすでに古いのであれば、温水洗浄便座を取り付けるのではなく、トイレをまるごとリフォームした方がよい場合もあります。仮に温水洗浄便座だけを取り付けたとしても、数年後にトイレリフォームが必要になる可能性もあるでしょう。
そうなると、「あの時トイレのリフォームを依頼しておけば総合的には安かった」ということにもなりかねません。トイレは1日に何度も利用する場所なため、長期的な目線で考えて施工を検討してください。
ウォシュレットの耐用年数
温水洗浄便座の耐用年数は、一般的に7~10年程度と言われています。これはメーカーや機種、使用頻度、使用環境などによって異なります。
寿命が来る理由は、主に以下の2つです。
- 部品の劣化:長年の使用により、内部の部品が摩耗したり、故障したりすることが考えられます。
- 水垢や汚れの蓄積:定期的な清掃を行っていても、内部に水垢や汚れが蓄積し、機能低下につながる場合があります
寿命が近づいているサインとしては、水漏れやノズルからの異音、ボタンが反応しないなどの不具合が挙げられます。
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今回の記事では、トイレの温水洗浄便座を取り付けるときの費用相場や安く抑えるコツをご紹介しました。温水洗浄便座はDIYでも取り付け可能ですが、より安心して施工するためには業者に依頼するのがおすすめです。
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