電源不要のウォシュレットとは、電源コンセントにつなぐ必要のないタイプの製品です。ショッピングサイトで検索すれば、商品情報を簡単に見つけられるでしょう。 日本ではあまりなじみがありませんが、東南アジア諸国では一般的に利用されています。手軽にリフォームをしたいと考えている方には、電源不要のウォシュレットはメリットのある選択肢です。 今回は、価格相場やおすすめの製品、後付けの方法などをご紹介します。自宅のトイレを快適にリフォームするヒントにしてみてください。
電源不要のウォシュレットとは
日本でよく見るウォシュレットといえば、コンセントをつなげて利用する温水洗浄便座タイプです。便座が温かく、快適に利用できるのがうれしいですよね。
一方で、東南アジアを始めとする海外でよく使われているのが電源不要のウォシュレットです。電気式と比べると、部品が少なくシンプルな作りをしています。
利用されている主な部品は、次のとおりです。
- 本体(便座、フタ)
- 便座とフタの開閉をスムーズに行うためのダンパー
- シャワー洗浄ノズル
- 水の出を調整するバルブ
水のみで使えるので、設置やメンテナンスの手間を減らせるでしょう。便座横のスイッチを回すと、水道管から流れて来る水の水圧でノズルが押し出され、洗浄水が出てくる仕組みです。
メリット
電源不要のウォシュレットを利用するメリットは、次のとおりです。
- 価格が安い
- 水道に接続さえすれば利用できる
- 故障しにくい
水道の水圧を利用して洗浄を行うため、コンセントが利用できない状況でも使えるのが大きなメリットです。ウォシュレットを使うことが習慣化している場合は、設置されていないトイレが不便に感じることもあるでしょう。
そんな時に、簡単に快適なトイレに仕上げることができるのです。また、電気式に比べて単純な構造をしているため、商品価格も安く手に入ります。
ショッピングサイトを覗いてみると、10,000円以下の商品もあるようです。電源の確保できない場所でも、手軽にウォシュレットの利用を始められます。
3つ目のメリットは、故障のリスクが低いことです。電気部品を使用していないため、部品が破損さえしなければ、大きな心配なく使い続けられるでしょう。
デメリット
電源不要のウォシュレットには、デメリットもいくつかあります。
- 機能性はあまり良くない
- 便座と水が冷たい
電気式タイプに備わっているような脱臭機能や温風乾燥機能といった、機能は電源不要タイプには搭載できません。電気を利用しない分、局部の洗浄といった本来の目的のみに特化しているからです。
また、ウォシュレットは温かいというイメージを持っている方には、冷たい便座と洗浄水が大きなデメリットとなるでしょう。シンプルで費用を抑えられる分、付加機能には期待できない点に注意してください。
電源不要のウォシュレットがおすすめな人
洗浄に特化している電源不要のウォシュレットは、次のような人におすすめです。
- トイレの構造上電源が利用できない人
- 海外に居住している人
トイレの構造上の問題で、どうしても電源の確保ができない場合があります。例えば、旧式のユニットバスなども、個室内で電源が使えません。
電気式が設置できない場合でも、電源のいらない製品であれば利用できます。同じように、電源がないことが多いのが海外の住宅にあるトイレです。
仮にコンセントの差し込み口があっても、国ごとの規格の違いで、日本の温水洗浄便座がそのまま利用できないケースもあります。電源工事には時間と費用がかかりますが、電源不要のウォシュレットであれば簡単に設置できるでしょう。
価格の相場
電源不要のウォシュレットを後付けする場合、商品本体の購入費用と設置費用がかかります。
後ほどご紹介するおすすめ製品を見てもお分かりいただけるように、商品自体は1万円程度で購入可能です。電気式と比べると、かなり費用を抑えられるでしょう。
また、構造がシンプルであるため、業者に依頼せず自分で設置する人も多いようです。その場合は設置費用がかからないため、1万円程度でウォシュレットの設置が完了します。
業者に依頼する場合の費用は、温水洗浄便座を取り付ける場合の相場である8,000〜10,000円程度を想定しておけばよいでしょう。
おすすめ製品・メーカー
日本ではあまり一般的でない電源不要のウォシュレット、おすすめ製品の情報を見つけるのが難しいかもしれません。そんな方のために、今回は3つのおすすめ製品・メーカーをご紹介します。
- 非電源式 水圧式洗浄便座Kirei SG-001【杉半】
- 電源不要シャワートイレTOBIDE CO-J1【CONAHA】
- 電源不要 シャワートイレ MTG-V【GEOATON】
各製品やメーカーの特徴を知って、後付けするウォシュレット選びの参考にしてみてください。
非電源式 水圧式洗浄便座Kirei SG-001【杉半】
まずご紹介するメーカー株式会社杉半は、世界中どこでも利用できる非電気式シャワー便座「Kirei」を販売しています。海外での利用はもちろん、災害の多い日本にピッタリの製品です。
シャワー部分には特許庁登録済み技術が採用されており、たっぷりの空気を含んだ水で快適に洗浄できるのがポイント。取り付けも簡単なので、自分でウォシュレットの後付けリフォームができてしまいます。
商品価格:13,500円(Amazon)
電源不要シャワートイレTOBIDE CO-J1【CONAHA】
CONAHAが販売しているシャワートイレ「TOBIDE CO-J1」は、コンセントのないユニットバスでも快適に利用できることを目的に開発されました。60mmほどの薄型サイズであるため、取り付け後の圧迫感も心配ありません。
空間が狭いトイレでの利用にも、適しているでしょう。便座横のレバーを操作するだけなので、誰でも簡単に利用できます。
商品価格:10,800円(Amazon)
電源不要 シャワートイレ MTG-V【GEOATON】
GEOATONの展開するシャワートイレMTG-Vは、使用前後に自動クリーニングが行われるため、衛生的にも安心です。洗浄水の使用感も柔らかく、快適に利用できるでしょう。 取り付けも負担が少なくて済むように設計されており、15分程度で設置が完了します。部品の別途購入は、必要ありません。
商品価格:10,800円(Amazon)
簡単!ウォシュレットの後付け方法
ウォシュレットは、説明書を見ながら手順に沿っていけば、自分でも取り付けができます。ここからは、ウォシュレットの後付けに必要な道具と手順をおさらいしましょう。
電源不要のウォシュレットの場合、取り付けはそんなに難しくはありませんが、どうしても不安という方もいるはずです。そんな時には、専門業者の力を借りるのも検討してみましょう。
必要な道具
電源不要のウォシュレットの取り付けは、一般的な温水洗浄便座の場合と大きな差はありません。まずは、下記の必要な工具を用意してください。
- プラスドライバー:アース接続の際に使用
- マイナスドライバー:元栓の開閉に使用
- モンキレンチ:給水管やホースの接続に使用
ドライバーが手元にない場合は、プラスとマイナスを付け替えられるタイプのものを購入すれば十分です。
手順
ウォシュレットの取り付け手順は、次のとおりです。
- 既存便座の取り外し
- 便座と便器の間の清掃
- 給水管の取り外し
- 分岐栓とホースの取り付け
- タンクと分岐栓をホースでつなぐ
- 分岐栓と給水管の接続部分を、モンキレンチを使って締める
- 便座本体の取り付け
- 本体へ給水ホースの取り付け
電源不要タイプのウォシュレットの場合、ここまでの流れで取り付けが完了します。一般的には30分程度で、取り付けができるでしょう。
難しい工程が少ないといっても、全くの初心者が行うと思ったよりも時間がかかる場合があります。そんな時は、専門の業者を検討するのも手です。
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