トイレ交換を検討する際は、どこに依頼すれば安く済むのか気になるところです。まずは費用相場をチェックし、業者を選ぶポイントを押さえましょう。
本記事では、業者や主要メーカーごとに、トイレ交換の費用を紹介します。業者を選ぶポイントや安く抑えるコツも解説するため、参考にしてください。
トイレ交換はどこが安い?まずは費用相場をチェック!
トイレ交換を安く済ませるためには、費用相場の確認が必要です。ここでは、トイレ交換の費用相場について解説します。
トイレ交換にかかる費用の内訳
トイレ交換にかかる費用は、トイレ本体の価格・工事費用・その他の費用に分けられます。
それぞれの費用相場をみていきましょう。
トイレ本体の価格
組み合わせトイレ | 約2〜4万円 |
一体型トイレ | 約5〜15万円 |
タンクレストイレ | 約10~20万円 |
システムトイレ | 約20~40万円 |
トイレ本体は、トイレの種類やグレードによって大きく変わります。
組み合わせトイレは独立した便器・タンク・便座を組み合わせたタイプで、便座は別売りです。コストが低く、ウォシュレットなど組み合わせる便座によって、機能が異なります。
一体型トイレは、便器・タンク・便座の一体型で、手洗付きとなしが選べます。
タンクレストイレは水を溜めるタンクがなく、スタイリッシュなデザインです。
システムトイレは、手洗器や収納などを自由に組み合わせるタイプで、価格も高額になります。
工事費用
壁紙の張り替え | 約3〜5万円 |
床材の張り替え | 約1〜6万円 |
トイレの工事費用の相場は、2〜3万円です。家電量販店やリフォーム会社では、本体に工事費、諸経費込みの格安価格で提供しているケースもあります。
さらに、床材や壁紙の張り替えなどの内装リフォームを行う場合、その費用がかかります。
その他の費用(撤去費用、出張費用などの諸経費)
撤去費用 | 約2万円 |
諸経費 | 約4万円 |
トイレ交換では、トイレ本体のほかに古いトイレの撤去費用や出張費用、その他の諸経費がかかります。古いトイレの撤去費用の相場は、2万円程度です。
諸経費は、養生費や運搬費、駐車場代などがあげられます。工事費や撤去費用、廃棄処分の費用などをまとめて基本工事費という名目にする業者も多く、費用相場は4万円程度です。
諸経費はリフォーム費用全体の3〜8%が相場です。事前に見積もりをとり、どのような費用が請求されているか、相場よりも高くないかをチェックするとよいでしょう。
トイレリフォームで失敗しない!業者を選ぶポイント
トイレ交換を依頼できる業者は幅広く、どこに依頼するかで価格は異なります。それぞれメリット・デメリットがあるため、選ぶ際にチェックするとよいでしょう。
ここでは、5つの業者について、特徴や費用を紹介します。
1.家電量販店の特徴・費用
ヤマダ電機やジョーシンなどの家電量販店は、トイレ交換のキャンペーンなどを行うことが多く、期間中に利用すればお得に交換できます。ポイントがつく店舗も多く、さらにお得になります。
家電量販店では店舗に商品が並んでいるため、実物を確認して選べる点がメリットです。
ただし、家電量販店では基本的に工事を下請けに依頼するため、中間手数料がかかります。洋式トイレから洋式トイレに交換など簡易な工事を依頼する場合に向いており、和式トイレから洋式トイレに交換など大規模な工事になるとコストが高くなる可能性があるでしょう。
費用の一例として、ジョーシンではLIXIL「アメージュ」が、標準工事費込みで129,800円(税込)です。
2.ホームセンターの特徴・費用
カインズやコメリなどのホームセンターは全国各地に店舗があり、実際に出向いて商品を確認できるのがメリットです。
キャンペーンで商品の割引を行っていることも多く、お得にトイレ交換できることもあるでしょう。
ただし、家電量販店と同じく工事は下請け業者に依頼しているため、自分で業者を選べないのがデメリットです。
費用の一例として、カインズではLIXIL「アメージュ」が、標準工事費込みで123,000円(税込)となっています。
3.リフォーム会社の特徴・費用
リフォーム会社は、専門業者として高い技術が期待でき、壁や床などのリフォームも検討している方におすすめです。専門分野のため選べる商品も豊富で、こちらの要望に合わせて積極的に提案をしてくれます。
ホームページで施工例を確認できることもあり、安心して依頼できるのもメリットです。トイレの移動・増設や、周辺の内装も含めた大掛かりな工事トイレの内装工事などに向いています。
ただし、リフォーム会社は技術が優れている分も、料金は高めになる傾向にあります。コストよりも信頼感や施工の完成度を重視したい場合に向いているでしょう。
費用の一例として、イオン住まいのリフォームでは、LIXIL「アメージュ」を標準工事費込み・131,780円(税込)で提供しています。
4.工務店の特徴・費用
工務店は地域に密着し、相談から工事まで一貫対応しているのが特徴です。中間手数料がかからないため費用を抑えやすく、要望にも柔軟に対応してくれることが多いでしょう。
ただし、工務店ごとに技術やサービスには差があるため、複数の工務店を比較し、トイレ交換に実績のあるところを選ぶことが大切です。
LIXILの「アメージュ」を標準費込みで165,000円(税込)で提供している工務店もあります。
5.水道修理業者の特徴・費用
クラシアンなど水道修理業者でも、トイレ交換を請け負っています。急にトイレが不具合を起こして修理を依頼する際、そのまま交換を依頼することもできるでしょう。
ただし、水道修理業者は、扱っている商品の種類が豊富とはいえません。修理の場で見積もりを作成し、その場で交換するかどうかを決めなければならないことも多く、商品の種類や性能をよく検討したい場合には向いていないでしょう。
一例として、クラシアンは本体価格の大幅割引を行っており、LIXILの「アメージュ」は92,180円(税込)という価格で提供しています。
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主要メーカーにおけるトイレ交換費用を比較
ここでは、主要メーカーのトイレ交換費用を紹介します。各メーカーで、とくに人気の銘柄を取り上げました。
なお、リフォーム会社などトイレ交換の工事を請け負う各業者は、一括仕入れにより値引きができます。そのため、実際にトイレ交換をする際にはメーカーの希望小売価格より安く設置できることが多いでしょう。
TOTOのトイレ交換費用
TOTOは、トイレや洗面台など水まわり製品で高いシェアを誇るメーカーです。国産初の、腰掛け便器の製造を始めた会社でもあります。
なお「ウォシュレット」という名称はTOTOの商品名です。正式名称は温水洗浄便座であり、他メーカーではウォシュレットと呼びません。
TOTOのトイレは、さまざまな機能と洗練されたデザインを備えた商品が豊富です。代表的な2つの製品をみてみましょう。
「ピュアレストEX」の費用と特徴
商品名 | メーカー希望小売価格 |
「ピュアレストEX」 (便器+タンク+便座のセット) | 手洗いなし:372,460円(税込) 手洗いあり:79,940円(税込) |
「ピュアレストEX」は、リーズナブルながら充実した機能を持つ便器です。便器表面は汚れが付着しにくいセフィオンテクト加工が施され、トルネード洗浄により便器ボウル面を強力に洗い流し、いつでも清潔を保ちます。
フチなし形状の便器は汚れがたまりにくく、掃除も簡単です。タンク付きながら、従来品の約1/3まで水の使用量を抑え、節水効果があります。
「ネオレスト」の費用と特徴
商品名 | メーカー希望小売価格 |
「ネオレスト」 | 348,700円〜503,800円(税込) |
「ネオレストNX」 | 743,600円(税込) |
「ネオレスト」はタンクレスタイプのシリーズです。グレードの異なる「LS・AS・RS」の3タイプと、最上位機種のNXがあります。
どれもスタイリッシュな雰囲気で、TOTOの最新技術が豊富に搭載されています。
「ネオレストNX」はウォシュレット一体形便器で、瞬間暖房便座やダブル保温便座、使用後の便器内に除菌水をふきかける「便座きれい」機能を搭載しています。納品までに約2週間かかる受注生産品です。
LIXIL(リクシル)のトイレ交換費用
LIXILは、2011年、INAXなど国内の主要な建材・設備機器メーカーが統合して生まれた住宅設備の最大手メーカーです。LIXILの中でINAXというトイレメーカーのブランドは残っており、豊富な種類の製品を提供しています。
LIXILの代表的なモデルとして、「アメージュ」と「サティス」を紹介します。
「アメージュ」の費用と特徴
商品名 | メーカー希望小売価格 |
「アメージュ」便座と組み合わせ | 197,400円(税込) |
「アメージュ」は、組み合わせタイプのリーズナブルなトイレです。超親水性で水アカに強い「アクアセラミック」を採用し、便器のフチが丸ごとないフチレス形状で掃除がしやすくなっています。
少ない水でもしっかり流す「パワーストリーム洗浄」など、低コストながらも豊富な機能を搭載しています。
「サティス」の費用と特徴
商品名 | メーカー希望小売価格 |
「サティス」 | 326,000円(税別)〜 |
「サティス」は、タンクレストイレのシリーズです。フラッグシップモデルの「サティスX」とラグジュアリーモデルの「サティスG」コンパクトな「サティスS」の3種類があります。
便器とのすき間汚れが奥まで楽に拭き取れるリフトアップの機能や、トイレを丸ごと除菌・消臭する機能が搭載されています。
Panasonic(パナソニック)のトイレ交換費用
大手電機メーカーのPanasonicは、家電だけでなく、古くから水まわり設備も取り扱っています。「スゴピカ素材」という有機ガラス系素材を使っているのが特徴です。
ここでは、Panasonicの代表的なトイレ「アラウーノS 160」と「アラウーノV」を紹介します。
「アラウーノS 160」の費用と特徴
商品名 | メーカー希望小売価格 |
「アラウーノ S160」 | 28万4,000円(税込)〜 |
「アラウーノ S160」は、ベーシック機能が充実したタンクレストイレのシリーズです。「オート洗浄」と「クローズ洗浄モード」で、トイレに入ってから手を洗うまで、便ふたに触らずに使えるのが特徴です。
素材には、水アカをはじき汚れがつきにくい「スゴピカ素材」を採用しています。2種類の泡で便器を掃除する「激落ちバブル」や泡で汚れを抑える「トリプル汚れガード」など、豊富な機能が搭載されています。
「アラウーノV」の費用と特徴
商品名 | メーカー希望小売価格 |
「アラウーノV」手洗いなしの標準タイプ(S3グレード) | 209,000円(税込) |
「アラウーノV」は、節水できるタンクレストイレです。手洗いあり・なしから選べ、機能やデザインが異なる5種類の便座から、好みのタイプを選べます。
独自開発の「スゴピカ素材」は、汚れがつきにくいだけでなく、丈夫で傷がつきにくいのが特徴です。
トイレ交換を依頼する際の注意点
トイレ交換を検討する際は、交換のタイミングや業者選びに注意が必要です。
ここでは、トイレ交換を依頼する際の注意点を解説します。
トイレの耐用年数と交換のタイミング
トイレの耐用年数は、一般的に10年〜15年程度とされています。陶器製の便器自体は耐久性が高く、割れない限り使用できますが、便器に接続されているパイプやトイレタンク内の部品は消耗します。
使用頻度や掃除の程度にもよりますが、長く使用している場合は交換を検討した方がよいでしょう。
交換のタイミングは、水まわりのリフォームを行うときや、部品が消耗すると考えられる10年程度が目安になります。
「使用できるのに交換は必要なのか」と疑問に思うかもしれません。しかし、トイレは長く使用していると、傷や汚れがつきやすくなり、見た目が悪く、掃除もしにくくなります。
まだ使用はできても、新しい機能や掃除の手間を省くといった理由で交換するケースは少なくありません。
失敗しない業者選びのポイント
トイレ交換を行う業者は数多く、悪徳業者に依頼してしまうとトラブルに巻き込まれる可能性があります。
信頼できる業者に依頼するために、選び方のポイントを押さえましょう。
評判や口コミをチェックして信頼性を確認
信頼できる業者かどうかを確認するためには、会社名をインターネットで検索し、評判や口コミをチェックするとよいでしょう。
ホームページを開設していれば、顧客の感想や施工事例なども確認してみてください。豊富に掲載していれば、十分な実績があり、信頼性が高い会社と判断できます。
ただし、評判が良いからといって、必ずしも相性が合うとは限りません。自分の希望と合わない提案をされるパターンもあります。ほかの人には評判が良くても、うまくコミュニケーションが取れなければ、希望に沿ったリフォームはあまり期待できません。
まずは問い合わせをしてみて、対応は丁寧か、要望に対してどのような提案をしてくれるかなど、自分で確認してみることが大切です。
費用と施工期間の比較で最適な業者を選ぶ
目的とする工事が、相場より高くないか、施工期間はどのくらいかもチェックしましょう。いくつかの業者に絞って見積もりをとり、内容を比較検討してください。
工事費の内訳が明確に記載され、妥当な金額かを確認します。よくわからない工事の記載があったり、高すぎる・安すぎると感じたりしたときは、質問して疑問を解消しておきましょう。納得できる回答がない場合、依頼しない方が無難です。
施工期間は、交換工事の内容によって変わります。施工の間、自宅のトイレが使えないため、施工期間はしっかり確認しておきましょう。
【施工期間の目安】
便座部分の交換 | 約1〜2時間 |
トイレ本体の交換 | 約2〜3時間 |
トイレ本体の交換+内装工事 | 約半日〜1日 |
和式から洋式トイレへの交換 | 約3日 |
地域密着型の業者を選ぶメリット
交換の依頼は、自宅に近い地域密着型の業者を選ぶのも選択肢のひとつです。トイレ交換は現地調査を行って見積もりを作成し、打ち合わせとプランの作成を経て着工・引き渡しという流れで行うのが一般的です。
地域密着の業者であれば、最後まで同じ担当者が対応する可能性が高く、担当者が変わって認識のずれが生じるというトラブルが起こりません。
会社が近くにあれば、施工後に何かあったときもすぐ対応してもらえます。見積もりをとった業者がどこも甲乙つけ難く迷ったときは、より近くにある業者を選ぶとよいでしょう。
交換時に注意すべきポイント
業者を決めて交換工事をしてもらう際は、見積もり内容をしっかりチェックしましょう。施工後のアフターサービスも確認が必要です。
見積もり内容をチェック
トイレ交換の施工時は、です。よく確認しておかないと、工事完了後に認識違いで後悔するケースもあります。
見積もりは1社ではなく、複数の業者へ相見積もりを行いましょう。相見積もりはすべて同じ条件で依頼することがポイントです。
トイレ交換の見積書は、依頼する内容にもよりますが、一般的に次の項目が記載されます。
- 仮設工事費
- 撤去・処分費
- 内装工事費
- 製品・取り付け費
- 電気工事費
- 諸経費
相見積もりでは、これらの項目でどのような工事が行われるのか、各社はどこに違いがあるのかを比較検討しましょう。
一方、悪徳業者の場合は、次のような特徴があります。
- 工事項目が不明確
- 項目の数量がなく一式表記
- 諸経費が高い(一般的にトイレ交換の諸経費は工事全体の3~8%)
少しでもおかしいと感じたら、問い合わせをして確認しましょう。
施工後のアフターサービス
施工後のアフターサービスや保証の有無・期間も確認しておきましょう。施工後に不具合が起きた場合のフォローや連絡先、保証の範囲などをチェックします。
アフターサービスや保証について確認しておかないと、万が一トラブルが起きたときに何もしてもらえないことにもなりかねません。
アフターサービスが充実している業者であれば、安心して依頼できます。
おすすめのトイレ交換業者5選
数ある業者の中でも、とくに安くて信頼できる、おすすめのトイレ交換業者を紹介します。選ぶ際の参考にしてください。
1.ヤマダ電機
大手家電量販店のヤマダ電機では、リフォーム専門スタッフがおり、プランの提案から地域密着のプロによる施工まで、一貫して対応しています。
同社は、大手メーカーと共同開発したオリジナルのトイレを提供しているのが特徴です。「レプリジア」や「レギャビネット」はTOTO、「レスパジオ」はLIXILと共同開発をしており、ヤマダ電機でのみ購入できます。
高機能・高品質でありながら、自社モデルのため低価格で提供できるのがメリットです。
また、ヤマダ電機に依頼すると商品と工事に10年間の保証がつき、24時間のサポートを受けられます。
2.ニッカホーム
ニッカホームは、低価格でトイレ交換を行うリフォーム会社です。創業30年の歴史があり、リフォーム専門会社である強みを活かした自社施工と大量仕入れ、一括管理で低価格を実現しています。
本体価格に工事の諸費用を加えたパック価格を表示しており、合計金額がわかるため、安心して依頼できます。
最大10年の保証制度があり、保証期間内であれば無料で何回でも修理を受けられるのもメリットです。
3.クラシアン
水道業者のクラシアンは、トイレのリフォームも行っています。本体価格は最大55%オフで、工事費込みの価格は8万円台からという安さです。
24時間365日受付対応しているため、急なトイレの故障でもすぐに依頼できるのがメリットです。最短で、当日の交換もできます。
フロアや壁紙の張り替えにも対応しており、棚・カウンターなど収納スペースの設置も請け負っています。
4.サン・リフォーム
サン・リフォームは、山口県で展開しているリフォーム会社です。豊富な施工実績があり、トイレ交換は標準工事費19,800円(税込)という低価格で提供しています。
解体撤去や廃棄処分、水道工事、搬入組立工事がすべて含まれた料金で、本体価格にプラスするだけです。
ホームページには豊富な施工事例や口コミが掲載されており、顧客の評判を確認できます。また、ショールームを併設しており、実際に商品をみて選べるのもメリットです。
5.水の救急隊
水の救急隊は年中無休でトイレのトラブルに対応しており、トイレ交換も請け負っています。見積もりや出張は無料で、早朝・深夜の割増料金もありません。
トイレのリフォームのほか、タンクの交換や温水洗浄便座の取り付け・交換、クッションフロアの張り替えなどにも対応しています。
ネットで購入した商品の取り付けも行っており、当日の対応も可能です。
実際の利用者の口コミや評価
おすすめのトイレ交換業者を利用した人の、口コミや評価を紹介します。
クラシアン「どこよりも割安でした。ありがとうございました。段差のあるトイレリフォームを施工してもらいました。1日で完了し仕上がりもとても良かったです」
ニッカホーム「要望を快く聞いてくれて対応いただけたので、大変満足しています」
サン・リフォーム「見積もりから完成立会いの手直しにいたるまで、全方位大満足の結果でした」
トイレの交換費用を安く抑えるコツ
トイレ交換の費用を安く抑えるためには、安いトイレ製品を購入するなど、いくつかのコツがあります。ここでは、少しでも費用を抑えるためのコツをみていきましょう。
安いトイレ製品を選ぶ
トイレ交換の費用の多くを占めるのが、本体価格です。そのため、安い製品を選ぶことが、全体の費用を抑えるポイントです。
機能が増えてグレードが上がるほど本体価格は高くなるため、必要最低限の機能を備えた製品を選ぶとよいでしょう。
近年のトイレ製品は進化しており、安い製品でも機能やデザインは充実しています。予算の範囲内でも、満足できる製品を選ぶことは十分に可能です。
ウォシュレットだけを取り付ける
トイレ交換の目的が主にウォシュレットをつけることにあれば、トイレ本体を交換するよりもウォシュレットだけを取り付けることで、費用を抑えられます。
ウォシュレットの相場は3〜5万円ほどで、安いものは1万円程度でも取り付けが可能です。工事費は、1〜2万円程度になります。丸ごと交換するよりも、格段に安くできるでしょう。
ただし、ウォシュレットの取り付けは対応する機種が限られるため、事前に確認しておいてください。
節水・バリアフリー工事であれば助成金が利用できる
トイレ交換では、助成金・補助金を利用できるケースがあります。助成金・補助金の種類は、次の3つです。
- 国が実施するもの
- 介護保険から支給されるもの
- 各自治体が独自に実施するもの
「子育てエコホーム支援事業」
国が実施する補助金制度で、リフォームに関しては一般世帯も対象です。
トイレ交換は節水型トイレを設置した場合に補助が受けられ、掃除しやすい機能を持つ製品であれば、より高い補助が受けられます。
あらかじめ本事業に登録をした工事施工業者である「エコホーム支援事業者」と契約してリフォーム工事を行うことが条件となっています。
1申請あたりの補助額合計が5万円未満は対象外となるため、トイレ1台のみのリフォームでは申請できません。ほかのリフォーム工事と同時に行い、補助額が5万円以上になるよう調整が必要です。
参考:国土交通省「子育てエコホーム支援事業」
介護保険制度
介護保険制度では住宅改修費を支給しており、トイレ交換に利用することもできます。在宅介護のために住宅を改修する場合に、工事費等にかかる費用に対して支給される補助金です。
手すりの設置や床の段差解消、和式トイレから洋式トイレへの交換などが対象になります。利用する際は、まず、担当のケアマネージャーに相談し、プランを作成して住まいの自治体へ申請します。必要なリフォームと判断された場合に、住宅改修費が支給されるという流れです。
支給限度基準額は一律20万円で、1〜3割は自己負担となるため、実質的な給付額は上限が14〜18万円となります。
各自治体の補助金・助成金制度
自治体が独自に補助金・助成金制度を実施している場合もあります。住まいの自治体で制度を設けているか、確認してみましょう。
キャンペーンや割引を利用する
家電量販店やリフォーム会社などでは大量仕入れによりコストを抑え、トイレ本体を大幅割引しているケースも少なくありません。本体と工事のセットで割引をしている業者もあります。
キャンペーンで割引になることも多いため、こまめにチェックしてみるとよいでしょう。
DIYリフォームでコスト削減
簡単な取り付けであれば、DIYで工事費を抑え、コストを削減することもできます。
ただし、DIYでリフォームの作業中や作業後に不具合が起こり、結局は業者に依頼しなければならなくなったケースは少なくありません。階下に水漏れするなどのトラブルを起こす可能性もあります。
リスクを避けるためには、はじめから業者に依頼する方がよいでしょう。
本体を自分で購入し、工事だけ業者に依頼してコストを抑えることは可能です。対応可能かどうか、相談してみると良いでしょう。
トイレ交換・リフォームの工事事例
事例1「床も一緒にリフォームをして快適空間に」
建物情報 | 戸建住宅 |
商品情報 | LIXIL アメージュリトイレ |
施工内容 | 便器本体を交換し床をリノベーション。高級感あふれる雰囲気に。 |
価格 | 24万円 |
施工日数 | 1日 |
事例2「節水タイプのトイレにリフォーム」
建物情報 | 戸建住宅 |
商品情報 | TOTO ウォシュレット一体型便器 |
施工内容 | 便器本体のみリフォーム。最新型の節水タイプに変更しました。 |
価格 | 12万円 |
施工日数 | 1.5時間 |
「トイレ交換はどこが安い?」に関するよくある質問(FAQ)
トイレ交換を安く抑えることに関して、よくある質問をまとめました。
トイレ交換にかかる時間はどれくらい?
トイレ交換にかかる時間は、工事内容により異なります。以下がおおよその目安です。
便座部分の交換 | 約1〜2時間 |
トイレ本体の交換 | 約2〜3時間 |
トイレ本体の交換+内装工事 | 約半日〜1日 |
和式から洋式トイレへの交換 | 約3日 |
トイレ交換後の保証はどのようになっている?
トイレ交換の保証は業者によって異なり、10年という長い期間を設定している場合もあれば、保証がないケースもあります。そのため、トイレ交換を行うときには、保証期間がどのようになっているかのチェックが必要です。
トイレ交換に関する保証は、一般的に「メーカー保証」「設備保証」「工事保証」の3種類です。
メーカー保証は故障などの不具合が起きたときにメーカー側が対応するもので、メーカーによって保証期間は異なります。
設備保証とは、施工業者が独自に設ける保証で、メーカー保証の延長の役割をするものです。メーカー保証の期間は1年から5年程度で、設備保証がついていればさらに長い保証が受けられます。
工事保証は、交換後に工事に起因する不具合が起きたときに対応する保証です。保証期間は業者によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
保証期間中は無償で修理に対応しますが、経年劣化や天災などによる不具合・故障は保証されません。また、保証期間だけでなく、保証内容や保証範囲の確認も必要です。
トイレのリフォームは何年後にするのが良い?
トイレのリフォームをするタイミングは、部品類の寿命が到来する10〜15年程度が目安です。陶器の便器自体は長い期間使えますが、配管や部品が劣化したり故障したりした場合は、リフォームが必要になります。
故障はしなくても、汚れや臭いが気になり出したら交換のタイミングといえるでしょう。トイレをより快適に使うために、性能の向上した最新式の製品に交換するケースもあります。
トイレリフォームはマンションでもできる?
マンションでもトイレリフォームはできますが、賃貸マンションの場合は、オーナーや管理会社の承諾が必要です。グレードアップする場合は、自己負担で退去時に原状回復を行うという条件をつけられることも多いでしょう。
分譲マンションの場合は自由にリフォームできますが、マンションによっては管理規約で制限されているリフォーム工事もあるため、事前に確認しておきましょう。
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