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  6. 賃貸の壁でも安心!おすすめの防音シートと取り付け方法を徹底解説
2023/02/09 2024/08/20

賃貸物件に住むにあたって、隣人の話し声や騒音が気になる方も多いのではないでしょうか。逆に、自身の生活音が周囲の迷惑になることも考えられるかもしれません。このようなトラブルを防ぐために有効なのが防音シートです。賃貸住宅でも簡単に設置できることから人気を集めています。


今回は、賃貸物件の防音対策をしたい方に向けて、防音シートの種類や選び方を徹底解説します。防音対策で防音シートを検討している方はぜひ参考にしてください。

この記事を監修したプロ
福原 達也 さん

福原建築合同会社

大工として35年以上の経験を持ち、住宅・マンション・店舗などに関わる全ての工事に対応している。お客様からの要望を聞いて、安価で最善な材料・製品・工法を提案する。また、お客様の大切な財産をお預かりして、自信の積み重ねてきた知識・技術で少しでもお客様に喜んでいただく、そのお手伝いをさせていただいているとの気持ちで日々仕事に励む。また、工事完了まで、さらにアフターフォローまでも誠心誠意対応している。

賃貸の部屋の壁に防音シートで叶えられる防音効果3つ

防音効果

賃貸の部屋の壁に防音シートを貼って騒音対策を実施するうえで押さえておきたいのが、防音の種類です。防音は大きく、遮音・吸音・防振の3タイプに分けられます。それぞれどのような特徴の効果なのか解説します。

遮音

伝わる音を跳ね返して、音の広がりを遮断する防音構造が「遮音」です。コンクリートや鉄板などがあてはまります。

室内や外に漏れる音の小さければ小さいほど、遮音効果が得られます。ただし、遮音は吸音と異なり音を吸収する防音構造ではありません。

また、室内で発生した音に関しては、部屋で響きやすいという特徴があります。遮音性を高めすぎると、室内で音が跳ね返りすぎて音が聞きにくくなることがあるため注意が必要です。

吸音

壁に音を吸収させて防音するのが吸音です。細かい小さな穴が施された素材を壁一面に貼ることで、あらゆる騒音を軽減してくれます。遮音とは異なり、音の広がりを遮断するわけではありません。

しかし、音が綺麗に聞こえる効果もあるため、音楽スタジオやコンサートホールなどでもよく用いられています。吸音対策で使われる素材は、グラスウールやウレタンフォームなど。遮音に比べ、防音性能が高いといわれています。

防振

振動を抑えて、音が伝わるのを防ぐ防音構造が防振です。音は空気を振動させて伝わるため、その振動を抑えることで防音対策になります。たとえば、洗濯機の振動、家族の足音、家具や床に物が当たる音などが周囲に伝わるのを防ぐことが可能です。

子どもたちの声や掃除機など音ばかりに意識が向きがちですが、振動音が迷惑になることもあります。防振対策の徹底により、振動で伝わる音を軽減することが可能です。

賃貸物件に設置する防音シートを選ぶポイント

ポイント

防音対策に有効な防音シートですが、さまざまな種類があるため選ぶ際に迷ってしまうかもしれません。賃貸物件での防音シート選びで失敗しないためには、ポイントを押さえて選ぶことが大切です。ここからは、賃貸物件に最適な防音シートの選び方を確認していきます。

設置が簡単であとが残らないものにする

防音シートは、簡単に設置でき、壁から剥がした際にあとが残らないタイプのシートを選ぶことがポイントです。賃貸物件の場合、住居者には退去時に、入居時と同じ状態に戻す「原状回復義務」が生じます。

防音シートを設置する際に、大掛かりな防音工事やリフォームをおこなうと、違約金や修繕費を請求される場合があります。

たとえば、下記の項目に気をつけましょう。

  • 釘で穴が空く
  • 接着剤で壁紙が剥がれる

近年では、賃貸物件でも設置しやすいように、簡単に剥がせる防音シートが販売されています。退去時のことも踏まえ、設置が簡単で、跡が残らないものを選ぶことが大切です。

分厚く扱いやすいものにする

防音シートの厚みがあり、取り扱いやすいタイプのシートを選ぶことがポイントです。防音シートは厚さがある商品ほど高い防音効果を期待できます。

しかし、防音効果の高い防音シートは下記のデメリットがあります。

  • 厚みがある分、総重量が重い
  • 設置に手間と時間がかかる

設置する際に釘が必要なタイプもあるため、初心者の方は、扱いやすい重量が軽いタイプの防音シートを選ぶのがおすすめです。

壁のサイズや部屋のデザインに合わせるったものを選ぶ

防音シートを設置する部屋の壁のサイズや部屋の雰囲気にあわせたタイプを選ぶことがポイントです。設置した防音シートに少しでも隙間ができると音が漏れてしまいます。

壁全体に設置しないと防音効果が半減してしまうため、壁のサイズをきちんと測り、隙間なく設置できる防音シートを選ぶことが大切です。

また、暗い色味や室内の雰囲気に合わない商品を選ぶと、部屋全体の印象が悪くなることがあります。居心地のよい環境を作るためにも、お部屋の雰囲気を壊さないデザインを選びましょう。

設置する目的にあわせる具体的な用途で選ぶ

防音シートは、設置したい目的や得たい効果にあわせて選ぶことがポイントです。

外で人が話す声やバイクの騒音が気になる場合は、室内の音だけでなく外から入る音も防げる遮音効果の高いタイプを選びましょう。

ピアノやギターなど楽器演奏の音漏れを防ぎたい場合は、設置後でも音がきれいに聞こえる吸音材が使用されているタイプがおすすめです。遮音効果と吸音効果を得られるため、室内で楽器を演奏しても快適に過ごせます。

また、足音や洗濯機の振動に対処したい場合は、防振効果のあるシートを選びましょう。とくにマンションやアパートの場合は部屋が隣接しているため、足音や洗濯機の音が気になるケースが大半です。防音効果のあるやわらかいクッション材を設置すれば衝撃を抑えられ、足音や洗濯機の振動音も軽減できます。

遮音・吸音効果が高い防音シートを選ぶ

遮音・吸音効果が高い防音シートは下記の種類があてはまります。

種類特徴
専用シート・遮音性能に優れている
・空気中の音を反射させる
吸音パネル・グラスウールや発泡ウレタンなどの吸音材でできている
・音を吸収し反射を防ぐ
石膏ボード・厚みがある
・遮音効果が高い
・壁や天井に貼れる
ロックウール・吸音性能に優れている
・吸音材として使用されている
防振マット・音の振動を最小限に抑える
・音の伝導を減らす
制振シート・音の振動そのものを減らす
・音の発生を抑える

さまざまな防音シートが市販されており、無料サンプルを注文できる商品もあります。また、ショップのレビューや口コミを参考に検討してみる方法もオススメです。

必要に応じた効果とコストを考慮して選びましょう。

賃貸物件に設置できる防音シートの素材4選

素材4選

防音シートには、下記種類のタイプがあります。

  • フェルトタイプ
  • パネルタイプ
  • シールタイプ
  • 突っ張り棒タイプ

防音シートの効果を最大限得るには、目的に合わせて選ぶことが大切です。それぞれ遮音・吸音・防振・制振のどの効果を得られるのか見ていきましょう。

フェルトタイプ

フェルトタイプは、初心者におすすめで、簡単に取り付けられます。繊維が細かく密集しているため、高い防音効果で吸音材として利用されています。

とくに高周波音域での吸音効果に優れており、音の振動や反響を吸収してくれます。デザイン性もよいため、部屋のインテリアにこだわりたい方にもおすすめです。

パネルタイプ

パネルタイプは、貼りたい場所に合わせて設置できます。家庭用に設置される防音シートは、フェルト素材を使用したものが多く、虫ピンや両面テープなどを用いて設置します。

模様替えや引っ越しで、防音シートを取り替えたい場合も移動が簡単です。形状やデザイン、カラーも豊富に展開されているため、室内の雰囲気やインテリアに合わせて選択できます。

シールタイプ

シールタイプは、防音シートにある両面テープを剥がすだけで簡単に設置できます。ほかの防音シートに比べて、軽量で扱いやすい魅力があります。

なかにはカットして設置できるシールもあるため、細かいサイズをつなぎ合わせて使うことが可能です。しかし薄いため、防音効果は低いというデメリットがあります。

突っ張り棒タイプ

突っ張り棒タイプは、壁を傷つけることなく取り付けられます。2本の突っ張り棒を壁に固定し、メッシュパネルと組み合わせて取り付けます。直接壁に防音シートを貼り付けるわけではないため、賃貸物件でも安心して設置可能です。

また、突っ張り棒の位置を変えればさまざまな場所に設置できるため、模様替えや引っ越しの際にも簡単に取り外せます。

防音シートをDIYで設置する際の注意点

注意点

防音シートをDIYで設置する際は、下記のポイントを意識して取り付けることで長持ちできます。

  • 防音シートは適切なサイズにカットする
  • 壁面にしっかり固定する
  • 重ね貼りするは専用のシートを利用する

具体的にどのように気を付けるとよいのか見ていきましょう。

防音シートは適切なサイズにカットする

防音シートは、設置する場所や面積に合わせて適切なサイズにカットすることが重要です。シートが大きすぎると、うまく貼り付けられない場合があります。必要な大きさにカットしてから貼り付けましょう。

適切なサイズにカットできれば、シートの継ぎ目を最小限にできます。シートを貼る際に隙間が生じてしまった場合、音が漏れる可能性が高まるリスクがあります。隙間をしっかりと密閉し、防音効果を高めましょう。

また、防音シートをカットする際に、防音シートの厚みや材質によっては、カッターやハサミだけでは難しい場合があります。その際は、丸ノコやジグソーなどの専用のカッティングツールの利用がおすすめです。

壁面にしっかり固定する

防音シートをDIYで設置する際は、壁面にしっかり固定することが非常に重要です。しっかりと固定できていないと、防音機能を十分に得られなかったり、シートが剥がれたりして落下するリスクがあります。接着剤や両面テープを使用してしっかりと貼り付けましょう。

また、下記の項目が要因で固定が困難なケースがあります。

  • 壁面が汚れや凹凸
  • シートと壁面の間に空気が入る

壁面をきれいに掃除し、凹凸を埋めてからシートを貼り付けることが大切です。さらにシートを貼り付ける際に、空気が入ってしまうと、剥がれやすくなるため、シートと壁面の間に空気が入らないように気をつけましょう。

重ね貼りする際は専用のシートを利用する

重ね貼りをする際は専用のシートを使うことがポイントです。防振・制振効果を高められるだけでなく、施工が簡単で失敗を防ぐことができます。

また、専用のシートは、以下の項目を確認して選ぶことがポイントです。

  • 防音性能や重量、施工難易度などを考慮した素材かどうか
  • 設置場所に合わせた厚みのタイプかどうか
  • 壁や床の種類に合わせた粘着剤かどうか

設置場所や防音したい音の種類に合ったシートを選び、適切な施工方法で設置しましょう。

-賃貸で防音工事を業者に依頼した場合の費用相場

費用

部屋のサイズによって防音工事の価格は変わりますが、一般的な相場は50万円程度かかります。防音工事の内訳は、次のとおりです。

リフォーム内容費用相場
壁に吸音材と遮音シートの設置18~30万円
防音窓ガラスの取り付け5~15万円
防音換気口に交換2~5万円
内窓の設置7~15万円

防音シートは手軽に防音対策できる優れた商品ですが、完全に音を遮断できるわけではありません。防音工事をおこなえば構造から防音対策ができるため、高い効果を得られます。

また、賃貸物件の場合は、工事をしてもよいか大家さんにチェックしておくことが重要です。防音工事を検討している方は、一度相談してみましょう。

まとめ:賃貸でも快適な防音生活を実現しよう

業者

今回は、賃貸住宅に使える防音シートの種類や選び方について解説しました。防音対策を実施することで、暮らしの質が向上し、近隣トラブルの予防にもつながります

また、防音シートを選ぶ際は、使用目的や設置方法に応じて選ぶことが大切です。賃貸住宅の場合は、壁や床を傷つけないタイプを選ぶのが良いでしょう。

  • 防音工事について相談したい
  • まずは見積もりを取りたい

そんな方は、ゼヒトモから防音工事のプロを探してみませんか?いくつかの質問に答えるだけで、簡単にあなたにぴったりな防音工事のプロが見つかります。実現可能な防音対策を調査し、コストと効果を考慮して適切な商品やサービスを選ぶことが大切です。

防音工事を検討している方は、ゼヒトモをお気軽にご利用ください!

監修プロのコメント

賃貸物件での防音対策は、快適な生活を実現するために非常に重要です。この記事では、防音シートの種類や選び方、設置方法について詳しく解説しています。

防音シートは手軽に設置でき、退去時にも影響が少ないため、賃貸でも利用しやすいのが魅力です。防音工事を検討する場合は、大家さんとの相談も忘れずに行いましょう。

この記事を監修したプロ
福原 達也 さん

福原建築合同会社

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この記事を書いた人

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