この記事を読んでいただいている方は、おいくつぐらいの方でしょうか?10代や20代の学生さん、もちろん30代以降でも学校に通い学生でいらっしゃる方もいます。そしてお子さんがいる方もいらっしゃるでしょう。
あなたは数学に強いですか?数学の問題を解くのが得意ですか?もしくは、得意でしたか?数学が得意だと、日常生活でもとても役立ちます。日本は現金文化ですから、小銭を数えるのにも役立ちます。
しかし数学をよく学んで役立つことは、このようなものだけではありません。数学を学ぶメリットや、数学にまつわる豆知識をまとめました。
数学とは?
Googleで「数学とは?」と検索すると、「数・量・空間などの形式的性質・関係について、その抽象的構造を研究する学問。」と表示されます。数学とはなんなのか、このように一文で答えることもできますが、「数学とはなんなのか?」それは昔から数学という学問を学び教える大学教授や博士号を持つ人たちにとっても難問です。
学問や世の中にあるものは、答えがなかったり、答えがその時はAでも時代が変わったり受け手が変わることで答えもBに変わる、このようなことが多々あります。
例えばITはInformation Technology、ICTはInformation and Communication Technologyの略ですが、こういった言葉はパソコンやインターネットを連想させます。しかしInformation(情報)やCommunication(連絡・伝達・報道)は、ある世界の人にとってはパソコンやインターネットかもしれませんが、ある世界の人にとっては隣の人や近所の人から聞く噂話だったり、回覧板だったりするかもしれません。ITやICTという言葉一つ取っても、受け手によって言葉の意味は異なります。当然、「国語」「言語学」といった学問も、学ぶ人や教授によって答えや捉え方などは異なります。
しかし面白いことに、数学という学問は「1つの答えにたどり着くことがほとんど」で、「正解が変わらない(=計算で正解を導き出すことができる)」学問なのです。
数学を学ぶと、自分の中で答えに向けて考えを重ね、1つの答えを導くための回路を生み出すことができるようになります、
数学を学ぶメリット3つ
1.論理的思考が身につく
ロジカルな思考、ロジカルシンキング、論理的思考、というフレーズはよくビジネス書で使われます。理路整然と考えを組み立てることができると、むだのない効率的な動きを取ることができるようになります。自分の目標管理にしても、仲間や部下と足並みを揃えて動く時にしても、エクセルファイルやグラフのように考えることができると、自ずと問題点や解決策を最短で導くことができるようになります。
試験に向けて勉強をしなければいけない。あと何日あるのか?何時間の勉強時間を確保すればいいのか?「勉強しなさい」では子供も納得しません。6教科それぞれに1日最低30分ずつ時間を割くと子供が言うのであれば、1日3時間の勉強時間を割けばいい。つまり1週間7日で21時間の勉強を捻出すればいい。
1週間21時間を授業以外で勉強すること、そして試験で目標点数を取ること、と親子でこの2つを約束することで息抜きのゲームも友達と遊びに出かけることも許せばいいのです。押さえつける言い方では子供も反発します。「勉強しなさい」ではなく「目標に対して、どう勉強すれば達成する?」親子でこのような会話を重ねると親も楽です。
2.冷静になれる、感情的にならなくなる
数学を学ぶことで得る考え方は、ビジネスや学校生活以外の場でも役に立ちます。
「旦那さんが家事育児を手伝ってくれない」問題。「奥さんの家事育児を手伝わないからか、いつも奥さんの機嫌が悪い」問題。感情的になり論理的に考えないから、このようなことに思い悩み時間を割いてしまいます。冷静に考えましょう。
この問題の根本は、旦那さんが家事育児を手伝わないことが問題なのでしょうか?
それとも家事育児を手伝ってくれないことで奥さんの自分の時間が削られてしまい、自分が自由に使える時間が少ないことに腹を立てているのでしょうか?
前者であれば、奥さんはただ「いつもありがとう。僕が頑張れるのは君が家庭を守ってくれるからだよ。」と旦那さんに抱きしめてもらえば解決する気持ちの問題なのかもしれません。奥さんは奥さんで「私だけ頑張っている気がする。でも私たちは夫婦というチームでしょ。」と言えば済む問題ですし、旦那さんも奥さんにそう言われたなら帰る時間を早くできないか仕事の効率を考えてみるとか花を買って帰るとか、おいしいケーキを買って帰るとかすれば良いのです。
後者であれば、奥さんは自分の自由に使える時間がそもそも週に何時間欲しいのでしょうか?1日2時間×週5日欲しいのであれば、計10時間を捻出すればいい。10時間捻出するために、家事育児に使っている時間を細かく細分化します。1日1時間を自力の家事に使っているのであれば、高機能家電・高性能家電を導入して機械化できることは機械化すれば1日1時間は簡単に浮くでしょう。料理は親子丼などの丼ものであれば使う食器も作る時間も減らせますし、圧力鍋などを導入すれば10分程度でどんな食材にもすぐに火が通ります。ハウスクリーニングなどの業者を呼べば普段の掃除に加えて、自分じゃ到底できないような場所の掃除もしてくれます。
ロジカルシンキングというと堅苦しいですが、この例のように「何が問題なのか」「問題を解決するために、どうプロセスを踏めば解決するのか」を最短で考えられれば、多くの物事は単純に解決します。
3.物事を数字で捉えることができるようになり、楽になる
数学を学ぶと感情的になることが少なくなるため、冷静にメリットとデメリットを考え、最良の選択はどちらなのか、自分はどうしたいのかを数字で理解できるようになります。
例えば中学生や高校生頃の年代は、人間関係や友人づきあいで思い悩む人も時々います。しかし没頭できる勉強があれば些細な人間関係や人との違いは気にならなくなり、むしろ勉強をすることのメリットとしないことのデメリットを冷静に天秤にかけれるようになります。人間関係は簡単に壊れたりしますが、知識や学問は少なくとも自分の視野を広げて考え方を深めてくれます。
数学検定とは?
公益財団法人 日本数学検定協会が実施している数学の資格です。検定は全て記述で回答しなければなりません。そのほか、算数検定やビジネス数学検定というものもあります。この資格を持っていれば、数学力があるとアピールできるだけでなく、人に数学を教えることができるような力も身につきます。
学生にとっては、普段の授業の助けになるだけではなく、高校や大学受験での数学の勉強もはかどります。数学ができる人は論理的思考ができる人だ、論理的思考ができる人は賢い人だ、という良いイメージを自分につけることができます。
興味のある方は、自分で受験したり、お子さんに進めてみてもいいかもしれません。
数学オリンピックとは?
名前の通り、名前の通り世界43カ国から各国代表して数学上級者が集まり、国別の数学力を競います。日本数学オリンピックで日本代表を選出したのちに、国際大会へ駒を進めることになります。数学オリンピックを支える数学オリンピック財団の後援は文部科学省・日本数学会・日本数学教育学会、共催には国立研究開発法人 科学技術振興機構・富士通株式会社などが名を連ね、そうそうたる顔ぶれです。日本数学オリンピックに出場するだけでもすごいですが、日本代表として出場できるようなことがあれば素晴らしい機会ですね。
有名な数学者
タレス、ピタゴラス、アルキメデスはいずれもギリシャの数学者です。ピタゴラスイッチというNHKの番組は有名ですね。そのタイトルはピタゴラスに由来しています。また、フィナボッチ数列の、レオナルド・フォナボッチというイタリア人数学者も「聞いたことがある」という方も多いのではないでしょうか。
著名な数学者は多くいますが、数学を学んだ方もまた、その数学による考え方を生かして活躍します。アインシュタインは物理学者ですが、高名な数学者に師事したことも有名です。
日本人にも多くの有名な数学者がいますし、今も解が求められていない数学の問題は多数あります。未解決問題を解ければ、ノーベル賞を取ることもできるかもしれません。
最後に
好きなことを重点的に勉強して好きなことを伸ばす、これはとても大切なことです。しかしお子さんがまだ小さく頭が柔らかい時期であれば、ぜひ数学を重点的に勉強する機会を作ってあげましょう。日本には昔からそろばんの文化があり、そろばん塾なども多くありましたが現在はだいぶん少なくなっています。しかしそろばん塾などで計算方法を学んだ子供たちは頭が柔らかく、暗算が得意になります。暗算が得意だと物理や化学など理数系の学問の役に立ちます。
日本の大学生のうち、理工学系の学部で勉強するのは、全大学生のうち約2割程度です。理工学部系の学部で勉強をすれば、それだけで「たった2割しかいない貴重な人材」になることができます。そういった選択肢を持つためにも、数学の勉強に親しんでおきませんか?
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