エクササイズマットは、膝や足、腰にかかる負荷を軽減し、正しいフォームをサポートします。しかし、さまざまな種類のエクササイズマットがあり、どれを選べばいいのかわからない人は多いことでしょう。
本記事では、エクササイズマットをトレーニングに使うメリットと選び方、おすすめのエクササイズマットを詳しくご紹介します。どのエクササイズマットを選べばいいのか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
エクササイズマット・トレーニングマットとは?
筋トレやストレッチなどの運動をおこなう場合、エクササイズマットやトレーニングマットと呼ばれるマットを使う人が多いのではないでしょうか。エクササイズマットやトレーニングマットは、その名前のとおり、エクササイズやトレーニングをおこなう際に、床に敷いて使うマットのことです。
クッション性に優れ、正しいフォーム作りに役に立ちます。また、運動のときにかかる身体への負荷を軽減するなど、さまざまなメリットがあります。ヨガマットとよく似ていますが、ヨガマットよりもクッション性があり、激しい動きに対応することが可能です。
トレーニングマットを使用するメリット
トレーニングマットを使用するメリットはいくつかありますが、ここでは4つのメリットをお伝えします。「トレーニングマットって本当に必要?」と思っている人は、ここでお伝えする内容を参考にしてください。
身体への負荷を軽減
トレーニングマットの大きなメリットのひとつが、ストレッチや筋トレをしているときに、身体への負荷を軽減できることです。マットを使わず、直接、床や畳のうえで身体を動かすと、接している部分がこすれて痛みを感じることがあります。
トレーニングしているときに集中できないと、危険ですらあります。クッション性のあるトレーニングマットを使えば、身体の部位やフォームに集中することが可能です。ヨガマットはより薄いため、激しいストレッチをする際には、トレーニングマットの利用をおすすめします。
防音効果
トレーニングマットはクッション性があり、防音効果を得られるのがメリットです。マンションなどの集合住宅に住んでいる場合、振動が気になるという人は少なくありません。
厚みのあるトレーニングマットは、衝撃を吸収し、防音効果を得られるため、周りへの振動や音を気にせず集中できます。夜遅くや朝早い時間帯のエクササイズに欠かせないアイテムでしょう。
床の傷を防止
筋トレに欠かせないダンベルなどの器具を使う場合、トレーニングマットは、床に傷がつくのを防止してくれます。ダンベルなどは重量があるため、床がへこむこともありえます。賃貸住宅に住んでいる人は、トレーニングマットで床が傷つかないよう保護しながらおこなうとよいでしょう。
正しいフォームが安定
トレーニングマットを使うことは、正しいフォーム作りに役立ちます。床のうえで直接トレーニングすると、足元が滑ってフォームが安定しません。また、汗によって滑る危険性もあります。
その点、トレーニングマットは、滑り止め加工がされていたり滑りにくい素材が使われていたりするため、滑ってケガをすることは滅多にありません。フォームが安定することで、十分な効果を得られます。
トレーニングマットの選び方
トレーニングマットは種類も多く、いざ、購入しようとすると迷ってしまう人も多いことでしょう。ここでは、トレーニングマットの選び方をご紹介します。
素材をチェック
トレーニングマットの素材には、さまざまなものがあります。どの項目を重視するかで、選ぶトレーニングマットは変わってくるでしょう。購入する場合は、以下の項目をチェックしてみてください。
トレーニング初心者におすすめ、PVC(ポリ塩化ビニル)
トレーニングの初心者におすすめなのが、価格の安いPVC(ポリ塩化ビニル)です。数ある製品のなかでも、お手頃価格のものが多く、とりあえずトレーニングマットを使ってみたいという人に適しています。
ただし、水に弱いため、水洗いできない点がデメリットです。汗で汚れたら、固く絞ったタオルで水拭きして清潔に保ちます。
さらに、PVC(ポリ塩化ビニル)特有のニオイが苦手という人もいることでしょう。使っているうちにニオイは薄くなってきますが、ニオイに敏感な人は、トレーニングに集中できないでしょう。
長期的に使える、NBR(ニトリルゴム)
素材のなかでも、PVC(ポリ塩化ビニル)の次によく目にするのが、NBR(ニトリルゴム)でできた製品です。NBR(ニトリルゴム)の特徴は、高い耐久性と弾力性です。
激しい筋トレをおこなう、トレーニング中級者以上の人に適しているでしょう。価格は、ほかの製品に比べると高めです。NBR(ニトリルゴム)も天然ゴム同様に水に弱く、水洗いできません。
環境にも優しい、PER(ポリマー環境樹脂)
PER(ポリマー環境樹脂)は、燃やしてもダイオキシンが発生しない環境に優しい製品です。日頃から、環境問題に強い関心のある人に向いています。
水に強い素材のため、水洗いできるのがメリットです。しかし、PER(ポリマー環境樹脂)のトレーニングマットは、あまり市場に出回っていないため、価格が高いのがデメリットです。
環境に優しく滑りにくい、天然ゴム
天然ゴムも、環境に優しい素材です。強度に優れ滑りにくいため、激しいトレーニングをする人におすすめです。ただし、ゴムのニオイがするため、ニオイに敏感な人には不向きです。また、重量があるため、手軽に持ち運べない点がデメリットでしょう。
寒さや暑さに強いエコ素材、TPE(熱可塑性エラストマー)
TPE(熱可塑性エラストマー)は、PER(ポリマー環境樹脂)と同様に、燃やしてもダイオキシンが出ない環境に優しい素材です。弾力性が高くクッション性に優れているため、トレーニング中の身体をしっかりと守ってくれます。
寒さや暑さなどの環境変化に強い点も、特徴のひとつです。ニオイはほとんどなく、水洗いできます。汗をかいたあとも清潔に保てるでしょう。女性にとっては、軽くて持ち運びに便利な点も、嬉しいポイントでしょう。
このように優れた素材のため、価格が高いのがデメリットです。品質に妥協したくない人におすすめです。
デザイン性の高い、マイクロファイバー
マイクロファイバーは、カラーバリエーションが豊富で、高いデザイン性が特徴です。トレーニングウエアやアイテムの見た目にこだわる人におすすめです。
マイクロファイバーは、吸水性や速乾性がよく、水洗いが可能です。トレーニングマットを常に清潔に保ちたい潔癖症な人も満足できるでしょう。
しかしながら、ほかの素材と比べると薄いのがデメリットです。筋トレなどでは、床の硬さを感じるかもしれません。ヨガマットの代わりとして利用してもよいでしょう。
マットのタイプと厚みを確認
トレーニングマットを選ぶ場合、マットの厚みを基準にして選ぶ方法があります。ただし、どの厚みがいいのか迷ったときは、一般的な製品である6mmタイプのトレーニングマットを選ぶとよいでしょう。
自重トレーニングがメインなら、厚み10mm
プランクやスクワットなどの自重トレーニングをする人には、厚み10mmのトレーニングマットがおすすめです。マットに面する肘や膝、つま先、お尻などがすれて痛むことはありません。また、厚すぎるというわけではないため、安定したフォーム作りが可能です。両面に滑り止め加工がされていれば、よりトレーニングに集中できるでしょう。
ツールを使用する場合は厚さ、6mm以内
腹筋ローラーなどの器具を使う場合は、厚さ6mm以内のトレーニングマットが適しています。器具を使う場合、マットが厚すぎると、器具がマットに埋もれてしまい使い勝手が悪いでしょう。その点、厚さ6mm以内のマットであれば、器具の移動もスムーズで、安定したフォームを維持できます。
防音・防振性に優れた、厚さ1~2mm
ダンスエクササイズなどが中心のトレーニングであれば、防音や防振性に優れた厚さ1〜2mmのトレーニングマットがよいでしょう。隣近所へ、音や振動が伝わるのを防げます。
ただし、ややクッション性が劣るため、ストレッチや筋トレをする場合は、肘や膝がこすれて痛くなる場合があるかもしれません。トレーニング内容によっては、もう少し厚みのあるトレーニングマットのほうが快適です。
収納方法で選択
収納方法によって、トレーニングマットを選択する方法があります。トレーニングマットは、大きくロールタイプ、折りたたみタイプ、ジョイントタイプの3つにわかれます。
ロールタイプは、収納するときに、くるくる巻くだけと便利な使い勝手が特徴です。ただし、厚さ6mmのトレーニングマットの場合は、くるくると巻くとかさばります。そのため、持ち運びやすさを重視する人には、厚さ6mm以内のマットがおすすめです。
折りたたみタイプは、外出先でもヨガやピラティスなどのトレーニングを楽しみたい人にぴったりです。折りたたむと、バッグに入るサイズまで小さくでき、簡単に収納できます。荷物の多い旅行先にも、持っていくことが可能です。ただし、折り目がついていたり薄かったりするため、使いづらく感じる人もいるでしょう。
ジョイントタイプは、複数枚のマットを組み立て利用するトレーニングマットです。厚さも薄く、分解して収納できるため、広い収納場所を必要としません。さまざまな枚数の製品が販売されており、必要な大きさのトレーニングマットを作れます。
おすすめのトレーニングマット10選
ここでは、おすすめのトレーニングマットをご紹介します。素材や厚さ、サイズなどを確認しながら、トレーニングにあったマットを探してみてください。
adidas(アディダス) トレーニングマット
adidasのトレーニングマットは、汗を吸収しにくいクローズドセル技術が使われているため、お手入れが簡単です。厚さが10mmあり、また裏面はノンスリップ加工が施されており、動きの激しいトレーニングにおすすめです。キャリーストラップつきで、持ち運びにも便利でしょう。
- サイズ:183cm×61cm×1cm
- 収納タイプ:ロールタイプ
- 洗濯:手洗いのみ
Reebok(リーボック) トレーニングマット
Reebokのトレーニングマットは、軽量のため、場所を問わず気軽に使えるのが特徴です。シンプルなデザインですが、カラーバリエーションが豊富で、お気に入りのトレーニングマットが見つかることでしょう。クッション性が高いため、筋トレからピラティス、ヨガまでさまざまな環境で利用できます。
- サイズ:173cm×61cm×0.7cm
- 収納タイプ:ロールタイプ
- 洗濯:手洗いのみ
ALINCO(アルインコ) エクササイズマット
ALINCOのエクササイズマットは、トレーニングマットとしてだけでなく、フロアマットとして利用できます。9mmの厚さがあるため、運動機器をしっかりと固定できます。床面の保護や防音・振動の軽減が可能です。
もちろん、ヨガやストレッチ、筋トレなどのトレーニングマットとしてもおすすめです。裏面にノンスリップ加工がしてあり、激しいエクササイズでもずれる心配はありません。
- サイズ:150cm×90cm×1.5cm
- 収納タイプ:ロールタイプ
- 洗濯:手洗いのみ
Gruper エクササイズ トレーニングマット
Gruperのエクササイズマットは、ヨガのために作られたトレーニングマットです。十分なサイズ感ながら、850gという軽量さがポイントです。エクササイズマットの両面は滑り止め加工がなされているため、トレーニングに集中できます。
TPE(熱可塑性エラストマー)の素材を活かした、カラーバリエーションの豊富さが人気の秘密です。防水加工や高弾力性、高耐用性と機能的にも申し分ありません。
- サイズ:183cm×61cm×0.6cm
- 収納タイプ:ロールタイプ
- 洗濯:手洗いのみ
LICLI 滑り止めトレーニングマット
LICLIの滑り止めトレーニングマットは、初級者から上級者まで、幅広いレベルにおすすめのヨガマットです。高いグリップ性と優れた耐久性、クッション性を誇り、身体を保護しながら、フォームの維持をサポートしてくれます。収納ケースつきで、持ち運びにも便利です。豊富なカラーバリエーションから選べるのも嬉しいポイントでしょう。
- サイズ:183cm×61cm×1cm
- 収納タイプ:ロールタイプ
- 洗濯:手洗いのみ
AIREXトレーニングマット
AIREXのトレーニングマットは、薄くても弾力性と保温性に優れ、マット運動を安全かつ快適におこなえます。軽量で扱いやすく、また高い耐久性を誇るため、長く愛用できます。ほかのトレーニングマットに比べると価格は高めです。上質なトレーニングマットを探している人におすすめです。
- サイズ:185cm×100cm×1.5cm
- 収納タイプ:ロールタイプ
- 洗濯:手洗いのみ
ideapro トレーニングマット 三つ折り
ideaproトレーニングマットは、厚さ5cmながら小さく収納できる三つ折りタイプのマットです。マット自体は高反発素材でできており、クッション性が高いのが特徴といえるでしょう。また、防水素材のため、汗で汚れても拭くだけとお手入れも簡単です。トレーニングマットとしてだけでなく、子どもや高齢者のケガ防止にも適しています。
- サイズ:180cm×60cm×5cm
- 収納タイプ:折りたたみタイプ
- 洗濯:手洗いのみ
Soomloom 折りたたみ式マット
Soomloomの折りたたみ式マットは、クッション性の高いEPE素材でできており、トレーニングや運動時の衝撃をしっかりと吸収してくれます。防水素材のため、汚れても濡れタオルで拭くだけと、清潔に使用できます。小さく折りたため、収納場所に困りません。取っ手も付いており、持ち運びにも便利です。
- サイズ:180cm×60cm×5cm
- 収納タイプ:折りたたみタイプ
- 洗濯:手洗いのみ
FIELDOOR(フィールドア) トレーニングジョイントマット
FIELDOORのトレーニングジョイントマットは、約45cm四方のマットを8枚組み合わせて利用するトレーニングマットです。自由な組み合わせが可能なため、好きな大きさ、好きな形に作れます。防音効果や防振効果にも優れており、夜遅くや朝早いトレーニングにおすすめです。部屋の凹凸にあわせてカットできる点も特徴のひとつでしょう。
- サイズ:45cm×45cm×1cm
- 収納タイプ:ジョイントタイプ
- 洗濯:手洗いのみ
KaRaDaStyle 高密度 ジム マット
KaRaDaStyleの高密度ジムマットは、その名前のとおり、高密度のゴム素材でできたトレーニングマットです。ジョイントタイプのため、どこでも好きな大きさのトレーニングマットを作れます。
25mmの厚さを誇り、重量のある運動器具でもしっかりと衝撃を緩和でき、床を傷から守ることが可能です。表面は滑らかな作りで、グリップ力に優れているため、幅広いトレーニングに対応できます。
- サイズ:50.5cm×50.5cm×2.5cm
- 収納タイプ:ジョイントタイプ
- 洗濯:手洗いのみ
トレーニングマットの洗い方・お手入れ方法
ここでは、トレーニングマットの洗い方やお手入れ方法を説明します。トレーニング中の汗や皮脂をそのままにしておくと不衛生です。長く気持ちよく愛用できるように、日頃からのお手入れを忘れないようにしましょう。
日頃のお手入れ
トレーニングマットは、利用するたび、お手入れが必要です。日頃のお手入れ方法は、湿らせたタオルできれいに全体を拭き、乾いたタオルで表面の水分を拭き取れば終了と簡単です。
ヨガマットのお手入れには、専用のヨガマットスプレーがあります。スプレーを全体に吹きかけて、乾いたタオルで拭き取るだけです。除菌もできるため、衛生的に保てます。
汚れが取れない際のお手入れ
拭くだけでは取れない汚れの場合、洗える素材であれば、浴槽のバスタブで洗うことが可能です。バスタブにぬるま湯を入れ、中性洗剤を加えて、1時間ほどつけ置き洗いをします。その後、タオルでこすり、しっかりとシャワーで流します。洗ったあとは、陰干しでよく乾かしましょう。
洗えない素材のトレーニングマットは、水洗いすると劣化してしまいます。お手入れ前には、素材を確認することが大切です。また、水洗いできるヨガマットでも、乾燥機は使えないため注意しましょう。
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