パーソナルトレーナーを目指している方の中には、将来性があるのかと不安に感じている方も多いのではないでしょうか。デスクワークや少子高齢化の影響もあり、フィットネス業界の需要は増加しつつあります。
この記事では、パーソナルトレーナーの需要や現状の課題、将来性について解説します。パーソナルトレーナーとして活躍するためのポイントについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
パーソナルトレーナーの需要の増加
基本的に世間からの需要が高い仕事は将来性があると判断できます。まずは、パーソナルトレーナーの需要について確認していきましょう。
健康・ダイエットを目的としたパーソナルトレーニング需要
長時間のデスクワークやスマホの使用により、近年では首や肩のこり、腰の痛みなど身体の不調に悩む人が増えています。このような身体の不調を改善するためにトレーニングをする人も増えている傾向にあります。
健康的な生活をサポートできるパーソナルトレーナーは、需要が高く将来性があると言えるでしょう。また女性を中心として、ダイエットを目的にしたトレーニングが注目を集めているのもポイントです。
特に最近では、産後太りの解消やボディメイクなど、女性をターゲットにしたフィットネスジムも登場しています。
ダイエットに効果があるトレーニングを提供しているパーソナルトレーナーは需要が高く、将来性があると考えられるでしょう。
高齢者増加によるパーソナルトレーニング需要
人生100年時代といわれる長寿社会で豊かに生きていくには、健康的な体づくりが重要です。健康寿命を延ばしたいと考えている高齢者にとってもパーソナルジムは需要が高く、実際に高齢者の会員数も伸びている傾向にあります。
高齢者の利用増加を見込んで、中高年をターゲットにしたフィットネスジムも増加しています。
また、健康寿命を伸ばすためには毎日の食事が基本となるため、バランスのとれた食生活を送ることが大切です。トレーニングだけでなく、食事指導もおこなえるパーソナルトレーナーは、今後も高齢者からの需要が高まると考えられるでしょう。
女性パーソナルトレーナーの需要
自分の理想とする体づくりを目指し、ボディメイクと呼ばれるトレーニングを実施する女性も増加しています。ほかにも、「食べ過ぎて太った」「程度に筋肉をつけたい」など、さまざまな理由でフィットネスジムを利用する女性が増えているようです。
フィットネス業界は男性のトレーナーが多いと言われていますが、同性だからこそ理解できるお客様ニーズもあるでしょう。
女性の利用者が増えることにより、女性トレーナーを希望することも多くなることからも、女性パーソナルトレーナーの需要も高まると考えられます。
パーソナルトレーナーとしての3つの働き方とその将来性
正社員やフリーランス、独立開業など、パーソナルトレーナーとしての働き方はさまざまです。ここでは、パーソナルトレーナーとしての働き方と将来性について確認していきます。
大手ジムなどの正社員として働く
パーソナルトレーナーになる場合、最も一般的なのが大手ジムなどの正社員として働く方法です。未経験でも、研修を終えれば正社員として雇用されるケースも少なくありません。
正社員として雇われる場合は定年まで安定して働けるため、将来性を過度に心配する必要はないでしょう。
しかし、給料が成果報酬型の場合は、トレーナーによって収入に差が出ることもあります。高額収入を目指すのであれば、トレーナーとしての技術を磨き続けることが大切です。
また大手ジムでは、パーソナルトレーナーから管理職や事務職に移行する場合もあります。業務内容にこだわらないのであれば、将来的な高収入も期待できるでしょう。
フリーランス(業務委託)として働く
会社に縛られず自由に働きたい場合は、フリーランスのパーソナルトレーナーとして活躍する方法があります。
ジムのように決まった場所で働く必要がなく、自由な働き方を実現できるのがメリットです。しかし、フリーランスは自由な働き方を実現できる一方、将来性は実力に左右される場合が多いです。
収入は顧客数やセッション数で変わるため、独立後に思うように集客できなかったり利用客から低評価を受けたりすると、収入が不安定になる場合もあります。
収入を安定させるには、パーソナルトレーナーとしてのスキルを高め、努力を続けることが重要です。逆に、質の高いトレーニングを提供できれば、正社員以上に稼げる可能性もあります。
独立して開業する
知識や経験があるパーソナルトレーナーには、独立して開業する方法もあります。経営者として事業を拡大できれば、多額の収入を得ることが可能です。
また、自身がパーソナルトレーナーとして働けなくても、現役のトレーナーを雇えば事業を続けられるため、将来性のある働き方を実現できます。
しかし、競合他社が増加する中で長期的にジムを運営することは簡単なことではありません。お客様が満足するサービスを提供できない場合、会社が潰れる可能性もあります。
さらに、ジムの開業には家賃や水道光熱費などさまざま費用がかかるため、失敗のリスクも高いでしょう。パーソナルトレーナーとしてだけでなく、経営者としての能力が求められます。
パーソナルトレーナーは将来性がない?給料や業界の現状課題
パーソナルトレーナーは、給料や業界に課題があると言われています。しかし、自分の働き方次第で状況が変わることも多いため、事前に不安を解消しておくことが大切です。
ここからは、パーソナルトレーナーの給料や業界の課題について確認していきます。
給料・年収が低い?
パーソナルトレーナーの給料や年収は、働き方によって大きく変わります。働き方別の給与・年収は、次のとおりです。
働き方 | 給与 | 年収 |
大手ジム(正社員) | 約29万円 | 約350万円 |
フリーランス(業務委託) | 約24万円~31万円 | 約290万円~380万円 |
独立開業 | 約30万円~50万円 | 約360万円~600万円 |
独立開業すれば、頑張り次第では1,000万円以上稼ぐことも可能です。しかし、そこから家賃や光熱費、運営にかかる経費を差し引くため、手取り額が少なくなる場合があります。
新たな技術に取って代わられる?
AIなどの進化により、パーソナルトレーナーの仕事が新たな技術に取って代わられると不安に感じている方も少なくありません。実際に海外では、AI技術を導入してトレーニングを指導するジムも増えてきています。
日本でも徐々に増えつつありますが、それでも人と話をしながらトレーニングの指導を受けたいと考える方も一定数存在します。
利用者の体調や顔色を見ながらトレーニングの補助を加えられるのは、生身の人間だからできることです。お客様の状態に合わせたトレーニング指導など、AIでは実現できないサービスを提供できれば、パーソナルトレーナーの需要がなくなることはないでしょう。
市場が飽和しつつある?
フィットネス業界は、今後も需要が高まることが予測されています。しかし、トレーニングの需要が高まる一方、パーソナルトレーナーの競争は激化するため、市場が飽和する可能性があります。
パーソナルトレーナーが増えても業界で生き残れるように、継続的に知識やスキルを習得することが重要です。
パーソナルトレーナーとして活躍するには?
今後も需要が高まるフィットネス業界ですが、その分参入する企業も増えるため、パーソナルトレーナーの競争は激化する可能性があります。競争が激化する中で生き残るためには、パーソナルトレーナーとして活躍することが重要です。
ここからは、パーソナルトレーナーとして活躍する方法を確認していきます。
資格の取得と知識の向上
パーソナルトレーナーとして活躍したいなら、資格取得と知識向上を目指すことが大切です。パーソナルトレーナーになるために、国家資格の取得は必要ありません。トレーニング指導に関する知識があれば、資格がなくてもパーソナルトレーナーとして働けます。
しかし、資格を取得することで専門的な知識がある証明になります。資格の取得でパーソナルトレーナーとしての市場価値が上がり、お客様から選ばれるようになる可能性が高いです。
トレーニング指導に関する資格には、次のようなものが挙げられます。
- NESTA-PFT
- NSCA-CPT
- CSCS
- JATI-ATI
トレーニング指導に関する資格はさまざまな種類がありますが、まずは知名度の高いものから取得しましょう。
セルフブランディング
パーソナルトレーナーとして活躍したいなら、セルフブランディングをおこないましょう。セルフブランディングとは、競合他社と差別化して自分の価値を高める戦略のことです。
まずは健康維持や筋トレなど自身が得意とするジャンルを明確にし、集客したいターゲット層を絞ることが重要になります。
たとえば、ボディメイクが得意なら、美容に興味のある若い女性をターゲットにするのがいいでしょう。ターゲットを明確にしたら、認知拡大するための戦略を考えます。
独立して開業する場合は、店舗を構える周辺のジムを調査しましょう。周辺のジムにない独自のサービスを提供できれば、数多くあるジムの中からお客様に選んでもらえる可能性が高まります。
SNSなどを使った効率的な集客
フリーランスや独立開業する場合、顧客数が多いほど収入が上がります。しかし、独立したばかりの頃はお客様が集まらず、安定した収入が得られないことも多いです。
顧客数を伸ばすためには、SNSやWEB広告などを使用して効率的に集客することが求められます。たとえば、SNSで毎日コツコツ投稿を続け、情報を発信し続けることが大切です。
また、フォロワーが増えると認知度が上がり、SNSを通して集客につながる場合もあります。
フォロワーが増えるまでは時間がかかるかもしれませんが、質のよいフォロワーを増やせれば、お客様に直接アプローチできる機会を増やせるでしょう。より効果を高めたい場合は、費用はかかりますがWEB広告を出すのも効果的です。
ゼヒトモでパーソナルトレーニングのプロを探す
今回の記事では、パーソナルトレーナーの将来性や活躍するためのポイントについて解説しました。今後も需要の拡大が見込まれるパーソナルトレーナーですが、活躍し続けるためにはスキルや知識を向上させていくことが重要です。
- パーソナルトレーナーとしてスキルアップしたい
- ほかのパーソナルトレーナーの働き方を知りたい
こんな方は、ゼヒトモからパーソナルトレーニングのプロを探してみませんか?いくつかの質問に答えるだけであなたにピッタリのプロが見つかります。パーソナルトレーナーとして活躍したいと考えている方は、ゼヒトモをお気軽にご利用ください。
パーソナルトレーニング関連の最新記事
ダンベルなどの器具やマシンがなくても、自分の体重(自重)を活かすことで、適度に負荷をかけた効果的な筋トレが可能です。 この記事では、自宅で可能な自重トレーニングのやり方や、上体全体や背中、太ももなどの筋力アップを目指す部 […]
筋トレに慣れてきた中級者の方は、POF法やレストポーズ法などを取り入れたトレーニングがおすすめです。トレーニングメニューに関しても、難易度や負荷の高い種目にチャレンジしてみましょう。 本記事では、効果的に筋肉を鍛える中級 […]